地球上には6000種類を超える鉱物がありますが、「宝石」と呼ばれるものはほんの100種類ほど。宝石ができることは、地球の起こした奇跡と言っても過言ではないでしょう。
今回は都道府県別にどのような宝石が発見されるのか、シリーズでご紹介します。
宝石の原石が生まれる鉱物
これらの条件を知ることで、石の宝石の成因やその大地の成り立ちに思いを馳せることが出来ますね。
ちなみに原石は研磨処理などされていないので、素人目での判断は困難です。
⚠️ 採掘の際にはルールを守りましょう ⚠️
福岡で採れる石
歴史の授業で聞いたことがあるかもしれませんが、かつて北九州市には八幡製鉄所という施設がありました。八幡製鉄所は太平洋戦争の前に建設され、鉄の精製のための燃料となる石炭が近くの筑豊でよく採れるということで、福岡県北部の小倉に建てられました。
かつて福岡では数多くの銅や鉄の鉱山が稼働していましたが、今ではほとんどの鉱山が閉鎖しています。鉱山跡地に、ズリと呼ばれる廃石置き場があると、そこで鉱物を見つけられることが多いのですが、残念ながら福岡の鉱山跡地の情報があまりありません。
ひょっとしたら地元の鉱物コレクターの方は秘密の穴場をご存じなのかもしれませんね。
福岡市西区の長垂や西方の隣接する糸島市福吉一帯には、ペグマタイト岩脈があり、そこではトルマリンやローズクォーツといった鉱物が見つかるようですよ。
ちなみに福吉産の鉱物でとりわけ有名なのが紅柱石(アンダリュサイト)です。かつては、20cmもある大きく立派な結晶が採集できたとのこと。アンダリュサイトの産地は日本の他の地域にもありますが、ここで採れたアンダリュサイトは世界屈指の大きさなんだとか。