地球上には4000種類を超える鉱物がありますが、「宝石」と呼ばれるものはほんの100種類ほど。宝石ができることは、地球の起こした奇跡と言っても過言ではないでしょう。

今回は都道府県別にどのような宝石が発見されるのか、シリーズでご紹介します。

宝石の原石が生まれる鉱物

これらの条件を知ることで、石の判断やその地層の成り立ちに思いを馳せることが出来ますね。

ちなみに原石は研磨処理などされていないので、素人目での判断は困難です。

⚠️ 採掘の際にはルールを守りましょう ⚠️

沖縄で採れる石

美しい海に囲まれた沖縄の土地は、サンゴや貝などが海底に堆積した石灰岩で出来ています。砂浜にもサンゴがたくさん落ちていますよね。

セメントの材料となる石灰岩ですが、その中にカルサイト(方解石)が入っています。ほとんどは微細な結晶ですが、石灰岩中にできたジオード(晶洞)では、方解石が再結晶で大きくなっている場合もあります。

また2021年におきた小笠原諸島・福徳岡ノ場の海底火山噴火で噴出した軽石が、沖縄に流れ着いているようです。実はこの軽石、宝石規格ではありませんが橄欖石(ペリドット)がついていて、短い柱状の、透明感のある薄緑色をしたものが多いそうですよ。

しかし残念ながら、沖縄の珊瑚や鉱物の持ち出しは違法行為になってしまいます。ショップで購入するか、写真に収めて楽しみましょう。

メノウ(サードニクス)
採取地域鉱物の種類
沖縄県島尻郡大東島レインボーストーン(不透明・縞模様のマグネシウムを多く含む石灰岩。レインボームーンストーンとは別の岩石)
八重山郡西表島メノウジャスパー

鉱物展示のある博物館 / 参考文献

▶️ 沖縄県立博物館

美しい沖縄の地層・鉱物についての展示があります。

また沖縄では真珠の養殖が行われております。琉球真珠川平本店は、世界で初の黒蝶真珠の養殖に成功した場直売店です。店内には、養殖の作業工程や歴史資料の展示コーナーがあり、真珠について知ることができます。

▶️ 琉球真珠株式会社