地球上には4000種類を超える鉱物がありますが、「宝石」と呼ばれるものはほんの100種類ほど。宝石ができることは、地球の起こした奇跡と言っても過言ではないでしょう。

今回は都道府県別にどのような宝石が発見されるのか、シリーズでご紹介します。

宝石の原石が生まれる鉱物

これらの条件を知ることで、石の判断やその地層の成り立ちに思いを馳せることが出来ますね。

ちなみに原石は研磨処理などされていないので、素人目での判断は困難です。

⚠️ 採掘の際にはルールを守りましょう ⚠️

島根で採れる石

島根県の出雲といえば、国造りの神様・大国主神(オオクニヌシノカミ)を祀る出雲大社が有名ですね。

ここには国宝である三種の神器(八尺瓊勾玉・八咫鏡・草薙剣)がまつられており、古くからヒスイの勾玉が生産されていました。ちなみに出雲大社神宝の勾玉は長さ35ミリ、ロウカン質で透明度の高い深緑色の日本翡翠で作られているそうです。ロウカンというのは最上級のヒスイを指します。

お湯が化粧水のようだと評判の松江市玉造温泉は、八尺瓊勾玉が作られたとされる地で、今でも勾玉つくり体験が出来るようですよ。

他にも島根県は世界経済を動かしたといわれる鉱山「石見銀山」があり、石見銀山世界遺産センターは坑道跡の見学ツアーや丁銀作りが楽しめます!

採取地域鉱物の種類
松江市美保関町北浦古浦ヶ鼻プレナイト
松江市島根町加賀桂島カルセドニー
仁多郡奥出雲町横田町小馬木鉱山ガーネット
益田市南方馬谷城山採石場クォーツフローライト
八東郡玉湯町花仙山メノウジャスパー

鉱物展示のある博物館 / 参考文献

▶️ 奥出雲多根自然博物館
▶️ 島根県立三瓶自然館サヒメル(自然史博物館)
▶️ 石見銀山世界遺産センター
▶️ 勾玉