プレナイト

プレナイトの基本情報

名称	プレナイト
鉱物種	プレーナイト・葡萄石（ぶどうせき）
硬度	6-6.5
産地	オーストラリア、インド　など

プレナイトの特徴

火山岩の割れ目や、花崗岩の中より採掘されるケイ酸塩鉱物のプレナイト。ゼオライトグループの二次鉱物であり、カルシウムとアルミニウムを主成分としています。
完全に透明な結晶は非常に稀で、半透明で淡い色合いの緑・青緑・黄などの色味となっています。
当初は南アフリカの喜望峰で発見されたことと、その色合いから「ケープ・エメラルド」と呼ばれていましたが、いまはこの名称は使用されていません。現在では発見者の、オランダの鉱物収集家であり、軍人のヘンドリク・フォン・プレーン大佐の名前から「プレナイト」と命名されました。

現代では、鉱石を発見した者の名前が鉱石の名前になることは珍しくありませんが、この「プレナイト」は、初めて発見者の名前から命名された石となります。プレーン大佐もご自分の名前が付いて、誇らしい気持ちだったでしょうね。

まるでマスカット

プレナイトの名は発見者の名前が由来ですが、和名は「葡萄石（ぶどうせき）」といいます。こちらの由来は、プレナイトの原石がぶどうの房のように見えるからです。原石は球体の形も多く、その形を生かしてオブジェ加工を施されることもあります。

しかしぶどうに見えるのは原石だけではありません。
色は半透明の淡緑色や淡青緑色、黄色でカボションカットにすることが多いのですが、半透明の柔らかな光沢は、フレッシュなみずみずしいマスカットそのもの。
直接見たら｢きれい！｣と同時に｢おいしそう！｣と思ってしまうかも。
繊維状の結晶の場合はキャッツアイ効果が出ることもあります。

プレナイトは3月8日・9月16日の誕生日石です。