地球上には6000種類を超える鉱物がありますが、「宝石」と呼ばれるものはほんの100種類ほど。宝石ができることは、地球の起こした奇跡と言っても過言ではないでしょう。

今回は都道府県別にどのような宝石が発見されるのか、シリーズでご紹介します。

宝石の原石が生まれる鉱物

これらの条件を知ることで、宝石の成因やその大地の成り立ちに思いを馳せることが出来ますね。

ちなみに原石は研磨処理などされていないので、素人目での判断は困難です。

⚠️ 採掘の際にはルールを守りましょう ⚠️

青森県で採れる石

青森県の津軽は「錦石」の産地として、古くから有名です。

錦石は津軽産ジャスパーの総称で、磨くと赤、黄、緑の美しい模様と多彩な色彩が浮かび、「錦のように美しい」という意味で名付けられました。

江戸時代では、”津軽玉”の名で、かんざしや根付けに用いられました。修行した若狭藩士がこの津軽玉の制作技術を若狭瑪瑙細工や山梨水晶細工の職人に伝え、基礎づくりに貢献したといわれています。

海岸などで錦石と一緒に瑪瑙も拾うことができ、質をとわなければ河川でも見つけられます。

※採取禁止区や、採れなくなった場所もあります。

ジャスパー(碧玉)…20%以上の内包物を含有する、不透明のクォーツの一種。

採取地域鉱物の種類
津軽地方および青森全域の海岸線・十和田湖周辺ジャスパー
津軽地方および青森全域の海岸線メノウ
中津軽郡尾西目屋村太鉱山クリスタルクォーツ
中津軽郡西目屋村尾太鉱山・南津軽郡湯ノ沢鉱山ロードクロサイト
平川市湯ノ沢鉱山ロードナイト

メノウやジャスパーは海岸や河川、クォーツやロードクロサイトは内陸で発見されやすいような印象を持ちました。

青森には日本最大級の縄文時代の集落跡地である三内丸山遺跡があり、貿易で得た新潟県糸魚川のヒスイや、北海道の黒曜石などが出土しています。三内丸山遺跡では勾玉作り体験ができますよ。

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