地球上には4000種類を超える鉱物がありますが、「宝石」と呼ばれるものはほんの100種類ほど。宝石ができることは、地球の起こした奇跡と言っても過言ではないでしょう。

今回は都道府県別にどのような宝石が発見されるのか、シリーズでご紹介します。

宝石の原石が生まれる鉱物

これらの条件を知ることで、石の判断やその地層の成り立ちに思いを馳せることが出来ますね。

ちなみに原石は研磨処理などされていないので、素人目での判断は困難です。

⚠️ 採掘の際にはルールを守りましょう ⚠️

北海道で採れる石

日本列島の一番北にある北海道は、古くからアイヌの人々が暮らしていました。明治時代に大和(本州)の開拓使が置かれ、大規模な開拓が始まりました。それに伴い数々の鉱山も拓かれ、宝石質の鉱物も発見されるようになりました。

採取地域鉱物の種類
渡島支庁ジャスパーメノウモスアゲート
鉛川温泉ロードナイト・ロードクロサイト
檜山支庁ジャスパーメノウロードクロサイト
後志支庁メノウジャスパーロードクロサイト(良質な物が採れ、地元では積丹ルビーと呼ばれる)
石狩支庁海岸、周辺の崖地メノウ
胆振支庁白老町敷生川上流ジャスパー
石狩川支流・空知川ジャスパーメノウ
日高支庁ヒスイネフライトジャスパー
十勝支庁オプセディアン(地元では十勝石と呼ばれる)
網走支庁オプセディアン・ジャスパー
紋別市オパール(蛋白石)
北見市ジャスパー
上川支庁ジャスパー
稚内市港周辺海岸メノウ
宗谷支庁メノウジルコン
札幌市南区 豊羽鉱山ロードクロサイト

2023年の1月には新種の鉱物「北海道石」も発見されました。(北海道石は国立公園内にあるので、許可のない採掘は禁じられています)

北海道にはまだまだ未知なる宝石が眠っていそうですね!鉱物の採れる地域は熊など野生動物に遭遇しやすいので、くれぐれもご注意を。

「北海道大学総合博物館」「とかち鹿追ジオパークビジターセンター」は鉱物展示のあるミュージアムです。今(2023年9月現在)なら「北海道石」も期間限定で展示しています。札幌市「地図と鉱石の山の手博物館」では採掘体験などのイベントも。

興味のある方はぜひ見学してみてくださいね!