地球上には6000種類を超える鉱物がありますが、「宝石」と呼ばれるものはほんの100種類ほど。宝石ができることは、地球の起こした奇跡と言っても過言ではないでしょう。
今回は都道府県別にどのような宝石が発見されるのか、シリーズでご紹介します。
宝石の原石が生まれる鉱物
これらの条件を知ることで、宝石の成因やその大地の成り立ちに思いを馳せることが出来ますね。
ちなみに原石は研磨処理などされていないので、素人目での判断は困難です。
⚠️ 採掘の際にはルールを守りましょう ⚠️
佐賀で採れる石
県の鉱物のひとつとして「緑柱石」が挙げられます。緑柱石は「ベリル」の事。緑柱石やベリルでは聞き馴染みがない人でも、エメラルドやアクアマリンといえば皆さん一度は目にしたことがあるでしょう。佐賀ではベリルが採れたんですね
主な産地は佐賀市富士町杉山。
杉山の緑柱石は、昭和18年、富士町杉山にある「佐嘉鉱山」で、ペグマタイト質の石英鉱脈の中で発見されました。
緑柱石は、母岩の黒雲母花崗岩と石英の境目で見つかり、大きなもので10cmの幅で20~30cmの塊で産出したそうです。分かりやすくいえば、1000mLのペットボトルほどの大きさですよ!凄いですよね!
そのとき見つかった緑柱石の母岩(佐賀花崗岩)は、約9千万-8千万年前に形成されたものでした。そのことから、この緑柱石もこの時期に生成されたものと考えられます。