地球上には6000種類を超える鉱物がありますが、「宝石」と呼ばれるものはほんの100種類ほど。宝石ができることは、地球の起こした奇跡と言っても過言ではないでしょう。

今回は都道府県別にどのような宝石が発見されるのか、シリーズでご紹介します。

宝石の原石が生まれる鉱物

これらの条件を知ることで、宝石の成因やその大地の成り立ちに思いを馳せることが出来ますね。

ちなみに原石は研磨処理などされていないので、素人目での判断は困難です。

⚠️ 採掘の際にはルールを守りましょう ⚠️

滋賀県で採れる石

滋賀県=琵琶湖のイメージが強いですが、滋賀の山は水晶の宝庫なのだとか。

それもそのはず滋賀県大津市田上山は、岐阜県恵那地方、福島県石川地方とともに明治の時点で花崗岩鉱物の日本三大産地の一つに挙げられているのです!

大津市田上山の花崗岩の中に、ペグマタイトの大きな晶洞があるのですが、これは1974年、中沢和雄氏により発見されたことで「中沢晶洞」と呼ばれています。

晶洞の大きさは160x70x650cmと人が入れるほど大きい!

日本でもっとも有名な晶洞の1つです。

水晶と思われていたトパーズ

田上山ではたくさんの水晶が採れたのですが、いかんせん加工には不向きで長年放置されていました。

けれども、明治に入り外国人宝石商が放置された水晶を見て「これトパーズじゃん!」(といったかどうかは分かりませんが)となり、雇った地元民に捨てていたトパーズを拾わせ、海外へ輸出したのでした。茶碗サイズのトパーズがゴロゴロしていたというから驚きですよね!

トパーズは水晶より硬度が高いので、加工不向きと捨ててたんですね…。もったいない。

ちなみに持出総量は明治年間だけで700kgにも及んだとか。

トパーズ(ブルートパーズ)
採取地域鉱物の種類
滋賀県大津市田上森町田上山トパーズクリスタルクォーツスモーキークォーツベリル