地球上には4000種類を超える鉱物がありますが、「宝石」と呼ばれるものはほんの100種類ほど。宝石ができることは、地球の起こした奇跡と言っても過言ではないでしょう。

今回は都道府県別にどのような宝石が発見されるのか、シリーズでご紹介します。

宝石の原石が生まれる鉱物

これらの条件を知ることで、石の判断やその地層の成り立ちに思いを馳せることが出来ますね。

ちなみに原石は研磨処理などされていないので、素人目での判断は困難です。

⚠️ 採掘の際にはルールを守りましょう ⚠️

山形県で採れる石

山形県は周囲の県と比較して、鉱物のイメージがないかと思われます。

その理由として、鉱物の産出があまりなかった事と、鉱物に関する研究自体も、他県と比べると非常に少なかったことなどが上げられます。けれども過去の文献を要約しますと、報告されている鉱物は約200種類あります。

鉱山業が盛んだった時代には、各地の鉱山から立派な鉱石標本も産出していました。また、日本の新鉱物や国内でも珍しい希産鉱物など、大変珍しい鉱物も発見されています。

また山形を代表する最上川の源流の一つである、中津川をはじめとした白川、広河原川の河原ではジャスパー(碧玉)、メノウ、玉髄、パイライト(黄鉄鉱)などが拾うことができ、上流には湯ノ沢鉱山跡があるため、そちらでも鉱物を含む石が見つかることもあります。

採取地域鉱物の種類
西田川郡温海町鬼坂峠ジャスパー
西置賜郡最上川支流、実渕川上流ジャスパー
西置賜郡小国町十四ヶ森、小阿弥院カルセドニー
西置賜郡飯豊町中津川ジャスパーメノウ玉髄パイライト(黄鉄鉱)

鉱物展示のある博物館

▶️ 山形県立博物館

山形博物館では教科書や図鑑に記載されているような化石や岩石、そして鉱物の実物標本が展示されています。収蔵資料はホームページからも閲覧可能です。