地球上には6000種類を超える鉱物がありますが、「宝石」と呼ばれるものはほんの100種類ほど。宝石ができることは、地球の起こした奇跡と言っても過言ではないでしょう。
今回は都道府県別にどのような宝石が発見されるのか、シリーズでご紹介します。
宝石の原石が生まれる鉱物
これらの条件を知ることで、宝石の成因やその大地の成り立ちに思いを馳せることが出来ますね。
ちなみに原石は研磨処理などされていないので、素人目での判断は困難です。
⚠️ 採掘の際にはルールを守りましょう ⚠️
鹿児島で採れる石
鹿児島にはさつま町と霧島市にまたがる山に、薩摩藩が初めて開発した「永野金山」があります。
永野金山は1640年に発見されてから、1659年には約1868kgもの金が採掘され、約1万人もの人々の暮らしを支えました。永野金山の最盛期は1751〜1830年。その頃には日本一の産金量となり薩摩藩の財政を担いました。ちなみに永野金山の8代目・鉱業館長の西郷菊次郎さんは、あの西郷隆盛の長男だそうです。
じつは鹿児島には、現在も稼働している金鉱山があります!
そこは住友金属鉱山株式会社さん所有の「菱刈鉱山」です。
かつては日本の様々な地域で、金鉱山がありましたが、今では稼働している金鉱山は鹿児島県のみ。
菱刈鉱山は1983年に本格的に開発を開始して以降、現在も年間6tの金を産出しています。菱刈鉱山の誇るべきところは、鉱石の塊の中の金の含有量の多さ!普通は1t当たり、金の量は数g程度。けれど菱刈鉱山は1t当たり約30gもの金が含まれているのです!
見学したいところですが、ここは一般見学は出来ません。残念。
永野金山の方では遺跡跡を見ることが出来ますよ!
採取地域 | 鉱物の種類 |
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鹿児島県大島郡(奄美大島)大和村 大和鉱山跡 | ロードナイト |
いちき串木野市北方深田及び荒川の土中 | 類似赤玉 |
垂水市本城川上流高隈山の各鉱山 | クォーツ・トルマリン・マラカイト・アイオライト |
鹿児島県伊佐市菱刈前目菱刈鉱山 | "銀黒" |
鹿児島県霧島市隼人町清水 | 鉄かんらん石 |