コーパル

コーパルの基本情報

名称	コーパル
鉱物種	含酸素炭化水素
硬度	2-2.5
産地	タンザニア・メキシコ・ブラジル　ほか

コーパルの特徴

コーパルとは、樹脂の化石のことです。10万年～千万年以上前の熱帯樹の樹木から染み出た樹脂が化石となったもので、琥珀と同じですが、違いは年数。10万年～千万年以上前のコパールに対し、アンバーは3億2000万～2500万年のもの。人間からしたらコーパルもとんでもない年数ですけどね！

色はコニャックのような茶色や蜂蜜色ですが、濃淡の幅でイメージは変わります。木肌の模様がそのまま浮き出ているものもあれば、生き物の死骸を閉じ込めているものもあります。表面から劣化しやすく、熱によって油分が出て少しベトついてしまうので注意が必要です。そのため、アンバーの方がコーパルより価値が高く高価となります。

コーパル（Copal）の語源は、古代メキシコのナワトル語で「樹脂」を意味する「コパリ（Copalli）」です。コーパルは南米で香料として用いられた際の呼び名がそのまま残っています。

崇高の香り！？　神に捧げたコーパルの香

コーパルは香りが良く、古くから香料として使用されることがありました。特に南米大陸においては、マヤ文明やアステカ帝国で使用され、瞑想の時に香として使用したり、神への供物にもなっていたとされています。

また、メキシコの原住民たちはコーパルを炊き死者を迎える祭事を行います。日本でいうお線香のような役割ですね。

19世紀～20世紀ころには香りの良さと熱に溶けやすい性質から、ヨーロッパで天然ニスの原材料としても使われていたようですよ。

そんなコーパルの香りは「さわやかでスパイシーな香り」…いまいち掴めません。私のイメージではGUCCI・RUSH forMENですが、残念ながらこちらはもう生産終了。BVLGARI MEN WOOD Essence EAU DE PARFUMなら近いでしょうか？シトラスやコリアンダーとともにアンバーグリスが香るウッド系の香水です。

【参考】
ブルガリＨＰ：https://www.bulgari.com/ja-jp/