パール

パールの基本情報

名称	パール
鉱物種	(化学名)　炭酸カルシウム
硬度	2.5-4.5
産地	オーストラリア・インドネシア・日本など

パールの特徴

パールは、貝の体内に貝殻成分を分泌する「外套膜」という成分が入りむことでつくられる生体鉱物です。天然・養殖・海水・淡水と、様々な環境で作られますが、天然真珠はとても少なく、市場に流通されている多くは養殖真珠です。

一般的に白い色を想像する方が多いと思いますが、黒・黄・緑・青・紫・ピンク・オレンジなど、真珠が形成される貝の種類や生息環境、真珠の層である「巻き」によっても色が変わります。
真珠は貝の中から取り出された時点で「テリ」と呼ばれる光沢が備わっている為、研磨の必要もありません。

また球体ではない形状の「バロックパール」などもあり、個性的な形はまるで「美の自由」を表現しているようで、人気をあつめています。

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クレオパトラが美しさのお守りとして真珠を身につけたり、真珠を粉にして肌に塗り美貌を維持していたり、真珠を酢に溶かして飲用していたのは有名な逸話。

実際にパールには主成分である炭酸カルシウムの他に「コンキオリン」という保湿剤の元となるたんぱく質などが含まれています。カルシウムとたんぱく質でできているので体内の酸性を中和・筋肉の強化に作用など、現代では化学によって証明されたことを、古代エジプト人のクレオパトラがどうして知っていたのか不思議ですね。

パールは6月の誕生石。また30周年の結婚記念日は「パール婚」と言います。パールのように幾重にも愛を重ねた日々をお祝いするのにはぴったりのネーミングですね。

また真珠は、母から成人する娘へ贈られる宝石でもあります。パールを身に着けていれば、どんな場でも気品ある大人の女性に見えるため、わが子が大人になったお祝いとして、そしてお守りとして贈られるようです。