セルサイト

セルサイトの基本情報

名称	セルサイト
鉱物種	セルサイト・白鉛鉱
硬度	3-3.5
産地	チェコ・ナミビア・アメリカ

セルサイトの特徴

セルサイトとは、鉛を主成分とした炭酸鉛鉱物です。炭酸“鉛”が炭酸“カルシウム”に置き換わると、カルサイトになります。

セルサイトは本質的には無色(白)、透明で、灰色・黄・薄緑があります。銅がわずかに含まれることで青～緑の発色がうまれます。内包物が多いため大抵は曇って見えますが、透明度の高い宝石質のものはダイアモンドに匹敵する屈折率があるので素晴らしい輝きを放ちます。けれども硬度が低いので、ジュエリーとしての使用は難しく流通にも不向きです。

鉛を含むと見た目よりもずっしりとするので、手にしたときの重さに驚きます。また、紫外線を当てると青く光る蛍光性を持ち、コレクターからの人気が高く、原石の状態で観賞用として扱われます。もし手に入るなら、ご家族やお友達と鑑賞会をしてみると楽しめそうですね！

雪のような結晶も

セルサイトは、1845年にイタリアのヴィチェンツァ地方で発見されました。発見したのは、名づけ親でもある鉱物学者のハイディンガー博士です。
セルサイトに限ったことではありませんが、鉱物はその時の環境によって結晶の形が変わります。
カルサイトの結晶は柱状や薄い板状のほか、両端が尖った形の両錘状の形でみつかることが多いです。中には細い柱状の結晶が入り組んで、雪の結晶のように美しい形で見つかることもあり、自然が生み出す美の力には驚かされます。

セルサイトは誕生日石に制定されていません。