コバルトカルサイト

コバルトカルサイトの基本情報

名称	コバルトカルサイト
鉱物種	カルサイト・方解石
硬度	3
産地	コンゴ・モロッコ　ほか

コバルトカルサイトの特徴

カルサイトの主成分となる「炭酸カルシウム」は自然界の中で、多く産出される鉱物のひとつで、床材に使われる「大理石」や鍾乳洞でつららのように垂れ下がっっている「鍾乳石」も同じ方解石から出来ています。
純粋な結晶はガラス光沢を持ち、透明または半透明ですが、コバルトカルサイトは、鮮やかなピンク色～紫がかったピンク色になることが多いです。
含まれる微量成分により、暗めのピンクやビビットなピンクなどバリエーション豊かな発色色になります。そのピンク色はコバルトが微量成分として含有しているためです。

愛と美と性を司るギリシャ神話の女神「アフロディーテ」の名で呼ばれることもあります。

コバルトカルサイトは加工が難しく、クラスター(小さな結晶が寄せ集まった状態)の原石が産出されることが多いです。

コバルトなのにピンク？

コバルトと聞いた時、皆さんは何色を思い浮かべますか？
コバルトブルーといった色の名前もあるように、ほとんどの人は青色を思うでしょう。
じゃあなんでコバルトでピンク？と疑問に思い、調べてみました！
コバルトは、元々は白銀色ですが、別の成分と混ざることで、青だけでなく多彩な色に変化します！
その中で塩化コバルトは水がくっつくと青色になり、水がくっつかないとピンク色になります。コバルトカルサイトがピンク色なのが、少しは納得できたでしょうか？

ちなみにこのコバルトの性質を利用しているのがシリカゲルの青い粒。青い粒は湿気を含むとピンクに変わって使用済みを表すように出来ています。
…てことは、シリカゲルはカルサイト？と、またまた調べてみたら、なんとシリカゲルは純度の高い（99％以上）二酸化ケイ素から出来ていて、なんと水晶や石英の成分と同じ物質でした！科学って不思議！

コバルトカルサイトは11月24日の誕生日石です。