セラフィナイト

セラフィナイトの基本情報

名称	セラフィナイト
鉱物種	クリノクロア・斜緑泥石(しゃりょくでいせき)
硬度	2-2.5
産地	ロシアのバイカル湖付近・アメリカ

セラフィナイトの特徴

19世紀のロシアの鉱物学者、ニコライ・カクシャロフ氏によって発見されたセラフィナイト。

この「セラフィナイト」の名は流通名で、鉱物的には緑泥石（クローライト）グループのひとつであるクリノクロアという鉱物です。
クリノクロアは板状の平らな結晶が重なってできた（葉片状）鉱物です。そのクリノクロアの中で特に美しいものをセラフィナイトと呼びます。

名の由来は、六枚の羽根を持つ熾天使(最高位の天使)のセラフィムからきています。天使の名がついたのも、石を見れば納得するでしょう。

なぜならば、セラフィナイトはスモーキーグリーンの地の中に、フェザーインクルージョンと呼ばれる天使の銀翼や羽のような絹糸光沢が表れた石だからです。

クロライトグループは硬度が2－2.5と、爪でキズがつく程に低いため、今まで宝石や宝飾品として注目されていませんでした。しかし古墳時代には、人々はその美しさに気付いていたようで、翡翠の代用品として玉作りなどに使われたそうです。クローライト・ジェイドの別名があるのは、こういった歴史があるからなんですね。

「愛と想像力」の天使の名を持つセラフィナイトは、優しさ・癒しの効果を持つといわれています。

4月2日と11月11日の誕生石です。