エチオピアオパール

エチオピアオパールの基本情報

名称	エチオピアオパール
鉱物種	オパール・蛋白石
硬度	5－6
産地	エチオピア

エチオピアオパールの特徴

オパールにはコモンオパールとプレシャスオパールがあり、エチオピアオパールは遊色効果が強いプレシャスオパールになります。

エチオピアオパールの特徴としては乳白色～淡黄色～オレンジ色のボディカラーの中に、見る角度によって七色のきらめきが見える「遊色効果」の強さです。これは規則正しく並ぶシリカの微粒子が、光の回折によって生じたもの。

この石にはもう一つ大きな特徴があり、それは内部の水分量が多いという事。

これにより「ハイドロフェン現象」という効果が見られることがあります。

(ハイドロフェン現象とは……水を吸い込む性質により、見た目に変化が現れること)

エチオピアオパールを水に浸けておくと、乳白色だった石の白濁が薄くなり、半透明のオパールに変質してしまいます。その透明度の高さはメキシコオパールのよう。

なんとも神秘的な現象ですが、これはエチオピアオパールの大きな特徴でもあり、ある種の魅力ですね。色合いが変化する様子から、「カメレオンオパール」や「マジックオパール」という名で流通していることも。

水を含んでしまったエチオピアオパールは数日かけてゆっくりと元の乳白色に戻ります。

そのまま変質する恐れもあるので、興味本位の実験はやめておきましょうね。
オパールは古代ローマより愛の宝石と言われていましたが、「不幸を招く石」と言われていた時期もあることをご存じですか？これは18世紀当時、ウォルター・スコット氏のベストセラー小説のヒロインが、オパールを海に投げ入れるまで不幸に見舞われたから、だといいます。読者の印象に強く残ったオパールは、スコット氏の意図せず所で悪い噂が一人歩きをしたのです。
オパールは人を不幸にしないのでご安心を。