

スタッフ
2010年にイスラエル北部、カルメル山で採掘された青いコランダム(サファイア)。
その石の中から、驚きの条件下で生成された2つの新種鉱物が発見されました。
宇宙からやってきた謎の石?
イスラエルのカルメル山で発見された「カルメルサファイア」。
その石の中に、極めて小さな黒い粒が混じっていました。
詳しく分析したところ、どのデータベースにも該当しない新種であることが判明しました。
この黒い粒は「「Carmeltazite(カルメルタザイト)」という名の新種の鉱物として、2018年に国際鉱物学協会(IMA)に承認され、さらに同じ年に「鉱物オブザイヤー2018」にも選ばれるほど注目されました。
カルメルタザイトが特に注目されたのは、その生まれ方にあります。
主成分のチタン、アルミニウム、ジルコニウムを含むカルメルタザイト。
このチタンの状態が地球の岩石としては珍しい「3価チタン」として安定している石になります。
この状態は「酸素が極端に少ない条件」が必要となり、カルメルタザイトは「宇宙空間にしか存在しない石」と言われていた石なのです。
隕石に含まれていたのではないかと言われているカルメルタザイトが、カルメル山一帯の火山活動の中で少しずつ地表に押し出されたのではないかとも言われています。
ですが詳しい形成方法はいまだ謎のままのようです。
ダイヤモンドより価値がある!?
なんとこのカルメルタザイトは結晶の密度がダイヤモンドよりも高く、理論上ではダイヤモンドよりも硬度が高い可能性があるとされています。
またカルメル山という限られた場所でしか採掘できないとされており、今後どのくらいの量を採ることができるのかも分からないという希少性から、将来的にはダイヤモンドの価値を上回ることもあるかもしれないと言われています。
見えているものが全てではない

サファイアを採掘していたら、地球ではありえない条件で生まれた鉱物が入っていた‥
更にその石はダイヤモンドの価値を上回るかもしれないと言われている…
このような壮大な宇宙と結びついた新種鉱物の発見は、
「見えているものの中に、まだ見えていないものが隠れている」ということを、静かに教えてくれたのではないでしょうか。



