一番初めにヴァンドーム広場にきたジュエリー店
ブシュロンはパリ・ヴァンドーム広場に集まるグランサンクの1つに数えられています。
グランサンクはブシュロンならびにメレリオ・ショーメ・モーブッサン・ヴァンクリーフ&アーペルの、フランス高級宝飾店教会に所属する五つのジュエリーブランドを指します。
パリのヴァンドーム広場でも一番最初にジュエリー店をはじめたのは他でもないブシュロンです。
高い技術のブシュロン
ブシュロンの歴史は古く、1858年フレデリック・ブシュロンがパレ・ロワイヤルに店を構えた所から始まります。
独創的なデザインで1867年のパリ万国博覧会にて金賞を受賞。その後1878年、1889年のパリ万国博覧会ではグランプリを受賞し、不動の地位を確立しました。
ブシュロンは1893年、パリのヴァンドーム広場に面する場所に店を移し、現在もその最上階にある工房で作品を作り続けています。
最上階を工房に選んだのは、自然な太陽光がたっぷりと降り注ぐ場所は職人達が石の輝きやバランスを見極めるには最適の場所だからです。
当時フランスでは貴重な宝石が手に入ったら、「まずはブシュロンへ持っていけ」と言うほどブシュロンの職人の高い技術は知れ渡っていました。
世界の貴族やセレブ達に愛され続け、かのイギリスのエリザベス皇太后もブシュロンのダイヤモンドティアラを愛用していました。
妻に守護と幸せを願って贈ったネックレス
ブシュロンといえば「キャトル」が有名ですが、その他にも魅力的なシリーズをご紹介します。
キャトルに次ぐ人気のシリーズ、「セルパンボエム」は、蛇の頭をモチーフにしたドロップ型のデザインになっています。蛇は古くから魔除けのシンボルとされ、フレデリック・ブシュロンが妻に守護と幸せを願ってセルパンのネックレスを贈ったのは有名な話。
モチーフの中に入る石は、ダイアモンドをはじめとし、アクアプレーズやロードライトガーネット、ピンククォーツなど。周囲を囲む金やプラチナの細かな細工も相まって、身に着けるだけで幸せになりそう!