世界的に有名なジュエリーブランドで、幅広い年齢層に愛される「ティファニー」。
ティファニーはカルティエ・ブルガリ・ハリーウィンストン・ヴァンクリーフ&アーペルと並んで「世界5大ジュエラー」と呼ばれ、世界中で人気を博しています。
かつては大統領夫人や王室が愛用し、現在でも女優やアーティストなど多くのセレブリティから、恋人に愛を告げる若者達まで、たくさんの人々に愛されています。
始まりは文具から
ティファニーのストーリーは、1837年にニューヨークのブロードウェイ259番地に設立された、文房具や装飾品などを取り扱う「ティファニー・アンド・ヤング」という文房具店から始まります。
1845年になると、メールオーダーカタログ「ブルーブック」を発行。今ではポピュラーなスタイルですが、当時のアメリカでは初の試みでした。
その3年後にはヨーロッパで宝飾品を買い付け、アメリカで有名なダイヤモンド販売店となりました。
その後1940年にニューヨーク5番街57丁目に移転。
この店はオードリー・ヘプバーンの主演映画『ティファニーで朝食を』の観光名所の一つとなっています。
カラージェムストーンブームの火付け役
実はティファニーはカラージェムストーンの先駆者でもあります。
元々、アメリカではカラージェムストーンを宝飾デザインに使用することはほとんどありませんでした。けれど1876年、宝石学者のクンツ博士がティファニーに加わわり稀少なジェムストーンを探求したことで、カラージェムストーンは世界中から注目を浴びるようになりました。
クンツ博士が見出した宝石の一部として、自身の名を冠した「クンツァイト」、1910年に発見された「モルガナイト」、そして今やメジャーとなった「タンザナイト」などがあります。
今も愛されるティファニーのジュエリー
数あるコレクションの中で、30年前に一世を風靡した「オープンハートネックレス」。
当時の男性たちは愛の証としてこぞって購入していました。
そんな愛の証を入れるギフトボックスはティファニーブルーと呼ばれ、鮮やかな水色をしています。この色は”幸せを呼ぶ鳥”のコマドリの青い卵という由来のほかに、宝石を際立たせる色ということ、当時ターコイズが人気だったことから、ブランドカラーとして採用されました。
ジェムストーンの先駆者であるティファニーは、ブランドカラーであるターコイズのジュエリーも生み出しています。エルサ・ペレッティのデザイナージュエリー他、鍵をモチーフにした「キーシリーズ」、ブランドの頭文字がモチーフの「Tシリーズ」など、鮮やかなティファニーブルーがスタイリッシュに、そしてエレガントなスタイルとなって、私たちを魅了します。