ダミアーニは創業95年以上の歴史を持つ、イタリアのヴァレンツァで創業したハイジュエリーブランドです。レディスシェアが多いジュエリーの世界において、メンズにも根強い人気を誇るブランドとして知られています。

家族経営でつなぐ歴史と伝統

ダミアーニは、1924年にエンリコ・グラッシ・ダミアーニ氏によってイタリアのヴァレンツァで創業しました。 

エンリコは金細工の巨匠として名を馳せ、緻密で個性豊かなデザインと確かな技術が評価され、王侯貴族の間でダミアーニの名は広がりました。 

1934年二代目のダミアーノ・グラッシ・ダミアーニによって産業や広告の発展のためにデザイン向上や技術革新を促進。当時としては斬新なアイデアだった、全コレクションが掲載されたカタログによる明確な価格の提示を行い、ブランドの知名度は飛躍的に高まります。

ダミアーニはその後ジュエリー界のオスカーとも言うべき「ダイヤモンド・インターナショナル・アワード」を世界最多の18回受賞します。

その他にも数多くの賞を獲得しており、「タヒチアンパール・トロフィー」を2回、「オートクチュール・デザイン・アワード」「ヴォーグ・ジュエリー」をそれぞれ1回。

その他企業の分野や宣伝部門でも数多く受賞しています。

1924年から始まるダミアーニの歴史と伝統は1990年代初頭、第三世代へと引き継がれます。1996年に二代目ダミアーノ・グラッシ・ダミアーニ氏が事故で急逝すると、会社の経営はガブリエラ夫人(現名誉会長)と3人の姉弟たちに委ねられました。長男グィド・グラッシ・ダミアーニ氏(現会長兼取締役)は取締役社長に。長女シルヴィア・グラッシ・ダミアーニ氏(現副社長)はデザイナーと運営を兼任し、次男ジョルジョ・グラッシ・ダミアーニ氏(現副社長)はコレクションの打ち出し・展開とともに、貴石の買付けを担当することになりました。

男女ともに愛されるベルエポック

数ある代表作の中でもダミアーニを代表するアイテムが1996年に登場した「ベル・エポック」です。

フランス語で「良き時代」を意味するこのコレクションは、1930年代に創業者エンリコ・グラッシ・ダミアーニ氏が手がけた名品「カスケード」へのオマージュから誕生しました。そこには、ダミアーニ三代目当主となった3人の孫から祖父への深い愛情と敬意が込められています。

普遍的なクロスのモチーフにアールデコ調の太いアウトラインにダイヤモンドやルビー・サファイア・オニキスなどの石が輝くデザインは、女性のみならず男性からも愛されています。