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カルサイトの基本情報

名称	カルサイト
鉱物種	カルサイト・方解石
硬度	3
産地	メキシコ・ペルー・ブラジル　ほか

カルサイトの特徴

カルサイトはカルシウムの語源であり、石灰を表すラテン語のcalxが由来となっています。
和名の「方解石」は、この石が3方向に割れる性質からきています。「3方向で完全な形で割れる」と長方形の小箱のようになります。
通常は透明または半透明で乳白色ですがマンガンやニッケルなどを含むことでピンクや緑色などに発色します。

半透明の石に黒や茶色のマーブル模様が入った「大理石」もカルサイトの一種で、床材などに使われます。

カルサイトは「複屈折」という面白い性質を持っています。
これは透明度の高いカルサイトを通して文字を見ると、文字が二重に見えるのですが、光が石を通過するときに、まっすぐ進む光と曲がって通む光と、2方向に分かれるために起こる現象です。

カルサイトの色紹介

含有物によって、石の色がさまざまに変化するカルサイト。
主なカルサイトのカラーと、含まれている成分をご紹介します。

◆グリーンカルサイト
流通量が少なく希少な天然石です。
パステル調のグリーンカラーで、中にはストライプ模様が出るものも。
淡い緑のカルサイトには、ニッケルがふくまれています

◆ブルーカルサイト
ブルーカルサイトも流通量の少ない石。
半透明のストライプ模様が特徴的です。
淡いブルーの発色はストロンチウムによるもの。

◆ピンクカルサイト
別名「マンガンカルサイト」といい、その名のとおりマンガンが含まれています。
淡いピンク色にストライプ模様が入ります。

◆コバルトカルサイト
希少性が高く、ヒーリングストーンとしても人気。
紫がかったピンク色は、コバルトを多く含んでいるため。

◆ゴールデンカルサイト（ハニーカルサイト）
オレンジ色のカルサイト。
ゴールデンカルサイトはイエローカルサイト、オレンジカルサイトとも呼ばれる。
黄色の発色理由は鉄分を含むため。
黄色の濃淡によってイエロー/オレンジ・カルサイトと名が変わる。
蜂蜜のような深みある色はハニーカルサイトとも呼ばれる。