スファレライト

スファレライトの基本情報

名称	スファレライト
鉱物種	スファレライト・閃亜鉛鉱
硬度	3.5-4
産地	スペイン・メキシコ・カナダ　ほか

スファレライトの特徴

スファレライトは、亜鉛を採取するための資源としては、割とポピュラーな鉱物です。
けれども透明度の高い宝石質の結晶となると、話は別でレアストーンとなります。

スファレライトの最大の特徴は、ダイヤモンドも凌ぐ輝き。ダイヤモンドの分散率が0.044なのに対し、スファレライトは約4倍の0.156の分散率！
わずかな光でも内面に反射して、キラキラを通り越しギラギラと輝きます。この現象はファイアといい、カットされたスファレライトは非常に強い虹色の輝きを見せてくれます。

そんなに強い輝きなら、ダイヤモンドより凄いのでは！？と思ってしまうかもしれませんが、この石は「硬度が低く欠けやすい」という弱点があるのです。
スファレライトは硬度が3.5-4ですが、これはコインやナイフでひっかくと簡単に傷がついてしまう硬さです。そのうえ劈開(決まった方向に割れる性質)も6方向にあり、カット技術に長けた職人でも手を焼く、職人泣かせの石なのです。
この石は鉄やマンガンの含有により、変色します。縞模様が入ったものやバイカラーのものも存在します。

色別のネーミング

スファレライトは鉄の含有量が多くなるにつれ、緑→黄→茶→黒と発色します。
もっとも流通が多いのは黄色系となります。
またカドミウムやヒ素が含まれると赤系の発色が表れます。
ここでは色別のネーミングをご紹介。

黄色	クライオフェーンまたはクレオフェーン
黒	ブラックジャック
くすみカラーの白	ブランカイト
ヒ素による赤発色	グムシオナイト
カドミウムによって赤発色	ルビージンクまたはルビーブレンド
琥珀色	ハニーブレンドまたはべっこう亜鉛

全部の色を並べて、眺めてみたいですね。
スファレライトは6月22日と8月13日の誕生日石です。