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珊瑚の基本情報

名称	珊瑚・コーラル
鉱物種	(化学名）炭酸カルシウム
硬度	3.5ｰ4
産地	地中海やハワイ沖、日本や中国の近海

珊瑚の特徴

珊瑚は、鉱物ではなく、「サンゴ虫ポリプ（微小な腔腸動物）」の骨格が集まったものです。サンゴ虫がコロニーを作り、長い時間をかけて緻密で硬い骨格を作ったものが珊瑚と呼ばれます。サンゴ虫の種類は様々あり、装飾品として使われるのは「宝石珊瑚」と呼ばれる光の届かない深海で成長する一部のサンゴ虫の作ったものに限られています。

種類としては、アカサンゴ、シロサンゴ、モモイロサンゴ、ベニサンゴなど。
コーラルという名前は、英語の「coral」を日本語読みしたもので、ギリシャ語の「korállion（小さな石、海の人形）」が由来となっています。

海から来た御守り

珊瑚の歴史は古く、紀元前3万年の遺跡からお守りの形で出土しており、紀元前8000年ころにはすでに宝石として扱われていたとされています。
日本では奈良時代に中国から渡来し、身分の高い人々の装飾品として用いられていました。珊瑚は仏教では「七宝」の1つで、富と繁栄や不老長寿をもたらす石とされています。

インドでは「持ち主を悪霊から守る」とされ、ヨーロッパでは「子供を災いから守る」と、サンゴのパワーは信じられてきました。
また海から採れる珊瑚は持ち主を水難から守ると信じられ、船乗りのお守りとして人気があったそうです。

珊瑚は赤やピンクのイメージがあると思いますが、ベージュやグレー、漆黒の石もあります。シックな色合いは、男性にもおすすめです。
珊瑚は3月の誕生石・2月28日の誕生日石です。
35回目の結婚記念日に贈る宝石とも言われています。