シリマナイトキャッツアイ

シリマナイトキャッツアイの基本情報

名称	シリマナイトキャッツアイ
鉱物種	シリマナイト・珪線石（けいせんせき）
硬度	6.5-7.5
産地	スリランカ・ミャンマー・ブラジル

シリマナイトキャッツアイの特徴

シリマナイトはアンダリュサイトやカイヤナイトと同じ科学組成ですが、結晶時の温度と圧力により異なる構造になった石です。
シリマナイトは透明な柱状結晶のものと不透明な繊維状の結晶のものがあり、キャッツアイ効果があらわれるのは、繊維状に結晶した不透明な石の方です。
薄くスライスした状態で確認すると、まるで繊維がねじれているように見えるため、「繊維（ファイバー）」とギリシャ語で石を意味するリトスからファイブロライト(フィブロライト)と名づけられました。

セクシーなキャッツアイ効果

色は、クリソベリル・キャッツアイに似た茶色～黄色を帯びたのものや、シックな紫色を帯びた黒っぽいものが多いようです。
キャッツアイがどのように現れるのかと言うと繊維状の結晶内に繊細なインクルージョン(内包物)が規則性をもって並ぶことで、美しい光の帯である「キャッツアイ」が姿を表します。
個人的には漆黒にも似た深い紫のファイブロライトがおすすめです。
一条の光が差し込まれた際に、控えめだった石が怪しく艶めかしいゴールドラインが出現するのはとても美しく、ギャップある変化は見るものを魅了します。

ちなみにキャッツアイ効果のことをシャトヤンシーとも言うこともあります。
これはフランス語で猫の目を意味し、chatoyancyは猫の目のように輝くという意味だそうです。元の言語が異なるだけで、意味的には同じなので、どちらの表現方法を使うかは、お好みで。
シリマナイトキャッツアイの中には4条や6条の光が浮かぶものもあり、それらは「スターシリマナイト」と呼ばれています。

シリマナイトキャッツアイは4月30日の誕生日石です。