ブラッドストーン

ブラッドストーンの基本情報

名称	ブラッドストーン・血石
鉱物種	クォーツ・石英（水晶）
硬度	7
産地	インド・ロシア・オーストラリア　など

ブラッドストーンの特徴

力強い暗緑色の中に、酸化鉄などの赤いインクルージョンが鮮やかに混じるブラッドストーン。この石はジャスパーの一種です。

ジャスパーは微細な石英の集合体にインクルージョンを多く含み、なおかつ不透明なものを指します。ブラッドストーンはジャスパーの中でも、価値の高い石とされています。

古代ローマ人は研磨したブラッドストーンで鏡を作り、天体観測をしたと言われていますが、たしかにブラッドストーンはその深い緑に吸い込まれてしまいそうな、不思議な魅力を感じます。

キリストの血が入った石！？

暗い地に鮮やかな赤が散るブラッドストーンには、有名な伝説があります。
それは、緑色のジャスパーがゴルゴダの丘にて十字架にかけられたキリストの足元にあり、そのジャスパーにキリストの血液がしみ込み「ブラッドストーン」になったというもの。
そのため聖なる石とされ、中世ヨーロッパの兵士たちは攻撃から身を守るお守りとして用いていたようです。
ブラッドストーンのジュエリーで素敵なのは、英国製のアンティークリングです。
ルパン三世「カリオストロの城」に出てくる指輪のような仕様のものが多く、中には彫刻が施されているものも。ゴールドリングにはめられたブラッドストーンは、男女問わず大人の雰囲気を出してくれそうです。

ちなみにブラッドストーンは、2021年、全国宝石卸商協同組合・日本ジュエリー協会・山梨県水晶宝飾協同組合の3団体により63年ぶりに誕生石の改定が行われ、3月の誕生石に仲間入りしました。