ブラックオニキス

ブラックオニキスの基本情報

名称	オニキス
鉱物種	オニキス・縞瑪瑙
硬度	7
産地	ブラジル・ウルグアイ・インド　ほか

ブラックオニキスの特徴

日本ではオニキスといえば真っ黒な瑪瑙のことを指します。
ローマ時代では縞模様を持つ石全てをオニキスと呼んでいました。それはオニキスの語源となった「ONUX」が「縞目」の意味を持つことで納得できますね。
黒と白の縞模様の石はオニキス、白と赤の縞模様を持つのはカーネリアンオニキス。白と茶色の縞模様をサードニクスと区別されています。
白と黒のはっきりとしたコントラストをいかし、オニキスはカメオやインタリオといった装飾品に使用されました。暗い石の層を背景にし、白い層に人物などを浮き彫りにするものをカメオ。その逆に暗い石の層を掘り込み、白い層に彫像を表現したものをインタリオといいます。
ローマ法王が法王のシンボルとして指にはめているインタリオリング「漁夫の指輪」はアゲートやオニキスの素材が使用されています。

宝石としてのブラックオニキス

ブラックオニキスというと「宝石」という印象を持たない方も多くいらっしゃるかと思います。
ですが、ブラックオニキスは世界的なジュエラーであるティファニーやカルティエなど各ブランドの代表的なジュエリーにも使用されている宝石です。
最も印象的なブラックオニキスのジュエリーといえば、四葉のクローバーから着想を得たというヴァンクリーフ＆アーペルの「アルハンブラ」。
ヴァンクリーフ＆アーペルは創設者のアルフレッド・ヴァンクリーフがサロモン・アーペルの妹であるエステル・アーペルと結婚したことがきっかけに設立されました。
ブランドコンセプトは「愛」。
ブラックオニキスの石言葉の一つに「夫婦の幸福」があります。
アルハンブラはヴァンクリーフ＆アーペルのコンセプトを象徴したジュエリーです。
ブラックオニキスには特別な意味があるのかもしれません。

8月15日と11月2日の誕生石です。