ツァボライト

ツァボライトの基本情報

名称	ツァボライト・ガーネット
鉱物種	グロッシュラー・灰礬柘榴石
硬度	7－7.5
産地	ケニア・タンザニア

ツァボライトの特徴

明るい黄緑から重みのある深緑の色があるツァボライト。正式名称が「グリーングロッシュラ―ガーネット」という名前から分かるようにガーネットの仲間です。　
ガーネットといえば赤色が有名ですが、実は無色・橙・ピンク・茶色・朱色・赤紫・黄緑・緑と、多くの色が存在します。これは「ガーネット（柘榴石）」が単一の宝石ではなく、いろいろな種類が集まったグループ名だからです。
ざっくり2統計に分けますと、赤系と緑系に分かれます。ツァボライトは緑系グロッシュラ―ガーネットの仲間で、エメラルドに匹敵するような美しい緑は、バナジウムによるもの。
1967年、鉱物学者のキャンベル・ブリッジズ氏により、タンザニアの北東にある山中でグリーングロッシュラ―の鉱山が発見されました。
発見された石は爽やかな若草のような緑色で、注目するコレクターが徐々に増えていきましたが、タンザニア政府がグロッシュラ―ガーネットを国外への輸出を禁止したため、広く話題になることなく終わりました。　
しかしその後、キャンベル氏はケニアで鉱山の採掘許可を得て、再びグロッシュラ―ガーネットと出会うことができました。

ツァボライトはケニアのツァボ国立公園で採れたことから、ティファニ―社が「ツァボライト」と命名しました。余談ですが、ティファニー社が命名した宝石というのが実は多く、ツァボライトの他に、タンザナイト・クンツァイト・モルガナイト・モンタナサファイアがあります。この業績はアメリカの鉱物学者でティファニーの宝石鑑定士、G・F・クンツ氏によるもの。

ツァボライトは1月11日・4月25日・5月30日の誕生石です。