それぞれの月には「誕生石」というものがあり、自分の生まれた月の石を身に着けると幸せが訪れるといわれています。

誕生石は旧約聖書などに記載されている12の石をルーツとしているほか、その地になじみある石が選ばれたりと、各国で少しずつ違いがあります。

今回は10月の誕生石を見てみましょう!

【10月】国によって違う誕生石

日本オパール
トルマリン
アメリカオパール
トルマリン
イギリスオパール
フランスパール
アクアマリン

10月がなぜオパールなのか。

調べたところ古代ローマの暦では3月を1年の始まりとするそうで、10月は収穫の喜びを神に感謝する月だそうです。オパールはその神秘的な輝きから「神の涙」「神聖な水が結晶化したもの」と神聖化されているので、10月の誕生石に選ばれたとのこと。

ではトルマリンはというと、10月に選定された理由は見当たらず。日本がトルマリンを10月の誕生石に入れたのは、アメリカが決めた誕生石に準じた結果のようです。

オパールは様々な種類がありますし、トルマリンも「ない色がない」と言われるほどカラーバリエーションが豊富な石ですから、選ぶ時から楽しめますね。

オパール

名称オパール
鉱物種オパール・蛋白石
硬度5-6
産地メキシコ・オーストラリア

微粒子のシリカ(ケイ素と酸素)の集合体に水の分子が吸着し、地中の隙間に積層したものがオパールになります。

ゆで卵の白身に似た不透明~半透明の見た目で、石内部で規則正しく並んだシリカの微粒子が虹色にきらめく現象を「遊色効果(プレイオブカラー)」と呼びます。

遊色効果の出るオパールは「プレシャスオパール」、遊色効果の出ないものは「コモンオパール」と分けられています。

名の由来もサンスクリット語の「upala」、ラテン語の「opalus」共に、ずばり「宝石」を意味しています。「真夏の世の夢」の劇作家シェイクスピアが、オパールを「宝石の女王」と呼んだ事も有名です。

石言葉

純真無垢・歓喜・希望・幸運・忍耐

トルマリン

名称トルマリン
鉱物種エルバイト・リチア電気石
硬度7
産地ブラジル・ナイジェリア・マダガスカルなど

「色の宝庫」と呼ばれているほどカラーバリエーションが多いトルマリン。単色もあれば、バイカラートルマリンもあり、また色の違いによって呼び方が変わる石でもあります。

シンハラ語で「宝石の砂礫」を意味する「トゥラマリ」がトルマリンの名前の由来です。

面白いのは、和名である「リチア電気石」。

トルマリンの特性で静電気が発生し、柱状の結晶の端にホコリを吸い寄せてしまう所からきています。またトルマリンはマイナスイオンを発生させ心身の癒し効果があるそうです。

石言葉

潔白・友情・希望・無邪気