それぞれの月には「誕生石」というものがあり、自分の生まれた月の石を身に着けると幸せが訪れるといわれています。

誕生石は旧約聖書などに記載されている12の石をルーツとしているほか、その地になじみある石が選ばれたりと、各国で少しずつ違いがあります。

今回は11月の誕生石を見てみましょう!

【11月】国によって違う誕生石

日本トパーズ
シトリン
アメリカトパーズ
シトリン
イギリストパーズ
フランストパーズ

トパーズもシトリンも、皆さんが最初に思い浮かぶ色は「黄色」ではないでしょうか。自然の木々も黄色になる11月ですから、そういった季節感もあるのでしょう。それ以外では、11月生まれのさそり座、いて座の誕生石がシトリンとトパーズなので、そこも関係すると思われます。トパーズは黄色以外でもシェリー酒色のインペリアルトパーズやブルートパーズ、ピンクトパーズもありますね。

シトリンも黄色の幅は広いです!

ぜひお気に入りのカラーを見つけてくださいね!

トパーズ

名称トパーズ
鉱物種トパーズ・黄玉
硬度
産地ブラジル・パキスタン・マダガスカル ほか

トパーズの光沢や、光の分散が良い所から、サンスクリット語の「火」が由来の説や、霧が常に発生して到達が非常に困難な紅海の島「トパゾス」(ギリシャ語で意味は、探し求める)に因む説があります。輝く石を求めて、危険な航海をしたのでしょう。

トパーズは光の分散率が高いため、角度や見る位置を変えることで見える色が変わる性質を持っています。比較的インクルージョンが少なく、きれいな柱状の結晶のものが見つかりやすい鉱物です。

天然で産出されるトパーズは、黄色、ダイヤモンドに似た無色透明な物や、薄茶色、ピンク色や淡いオレンジ色などがあり、加工されたものを含めると更に多くの発色があります。

石言葉

友情・希望・誠実・潔白

シトリン

名称シトリン・黄水晶
鉱物種クォーツ・石英
硬度7
産地ブラジル、ロシア、マダガスカル ほか

フランス語でレモンを表す「シトロン」が語源になったと言われているように、ジューシーな黄色が魅力のシトリン。

ギリシャのヘレニズム時代(紀元前323年 – 紀元前33年)にはすでに宝石として扱われていたシトリン。しかし、当時はトパーズとの区別がついていなかったため、シトリンではなくトパーズの名前で呼ばれていた記録が残っています。

中世のスコットランドではキルトピンやブローチなどに加工され、1800年代のイギリス、1900年代初頭のフランスでもブームを迎えた歴史があります。

そして近代でも、シトリンは変わらない人気を誇っています。

フランスの高級宝飾ブランド「カルティエ」がインドのマハラジャに依頼されて制作したダイアモンドネックレスには、中央部にあしらわれた大きなシトリンがダイアモンドよりも一層の存在感を放っています。

石言葉

友愛・希望・友情・繁栄