それぞれの月には「誕生石」というものがあり、自分の生まれた月の石を身に着けると幸せが訪れるといわれています。

誕生石は旧約聖書などに記載されている12の石をルーツとしているほか、その地になじみある石が選ばれたりと、各国で少しずつ違いがあります。

今回は9月の誕生石を見てみましょう!

【9月】国によって違う誕生石

日本サファイア
クンツァイト
アメリカサファイア
イギリスサファイア
ラピスラズリ
フランスペリドット

選ばれたのはサファイアとクンツァイトですね!

サファイアは古くより人々に愛された石なので9月に選出されたと思われます。

サファイアのブルーは夏の頃より深みを増した9月の秋空のようでもありますね。

一方クンツァイトは2021年の全国宝石卸商協同組合の改正の際に追加されました。9月の誕生石に選ばれたのはクンツ博士の誕生月に因んでだとか。

サファイア

名称サファイア・青玉
鉱物種コランダム・鋼玉
硬度9
産地タイ・ミャンマー・スリランカ ほか

ダイアモンドの次に硬いコランダムであるサファイア。コランダムの赤はルビーですが、その他の色は全てサファイアに分類されます。

サファイアはイギリス皇室の王冠やティアラなどの宝飾品に数多く用いられています。故ダイアナ妃がチャールズ皇太子から贈られた婚約指輪がサファイアだったことも有名な話。

サファイアには、豊富なカラーバリエーションがあるのをご存じでしょうか。

イエロー、グリーン、ピンク、バイオレットと、虹のような七変化を遂げるカラーバリエーションが魅力のそれらのサファイアは「ファンシーカラーサファイア」と呼ばれています。また古代の人々は、この世界は巨大なサファイアの上にあると考えていました。空の青さは大地であるサファイアを映した色で、空気を敏感に感じるサファイアは、天候により光り方が変わるのだと信じていたといいます。

石言葉

成功・誠実・慈愛・明晰な思考

クンツァイト

名称クンツァイト(リチア輝石)
鉱物種スポデュメン
硬度6.5ー7
産地ブラジル・アフガニスタン・ナイジェリア

クンツァイトは本来、スポジュメンという鉱物です。ギリシア語で「燃えて灰と化す」を意味する”スポジュミン ”が語源ですが、それは結晶を加熱すると砕けて灰色に変化してしまうからなんです。

1902年、美しい紫がかったピンク色の石がカリフォルニア州で発見され、アメリカの鉱物学者でティファニー社の宝石鑑定士だったクンツ博士にちなみ「クンツァイト」と命名されました。また、その色と採れた場所から「カリフォルニア・アイリス」の愛称もあります。

石言葉

浄化・慈愛・愛情・共感・許し