モリオン

モリオンの基本情報

名称	モリオン
鉱物種	モリオン・黒水晶
硬度	7
産地	ブラジル・中国・チベット　ほか

モリオンの特徴

和名の「黒水晶」からも分かるように、モリオンは水晶が黒くなったものです。

モリオンはイギリス・スコットランド地方のケアンゴーム山地より産出された、ほぼ漆黒の暗褐色の水晶を指します。

モリオンの中でもわずかに光を通す石は、当初の発見地にちなみ「ケアンゴーム」と呼ばれています。近年ではブラジルやアジアでもモリオンの鉱床が発見されていますが流通数が非常に少ないため「幻のクォーツ」と呼ばれています。

微量成分にアルミニウムが含まれるモリオンは、自然界に存在する放射能の影響を受けて結晶内部の構造が壊れることで、長い年月をかけて黒くなっていきます。ほとんど光を通さない漆黒のモリオンは奇跡と偶然が重なって出来る水晶です。神秘を感じますよね。

モリオンの名前にはいくつかの由来があります。ギリシャ語で「チョウセンアサガオの黒い種」を意味する「Morion」や、16世紀の歩兵がかぶった金属製のヘルメットの「Morion」。ラテン語で「不機嫌」を表す「Morrusos」スペイン語で「黒い種」を意味する「Moros」などなど。様々な語源での由来が多いということは、それだけ関心の高い鉱物だったとうかがい知ることができますよね。