ブルーカルサイト

ブルーカルサイトの基本情報

名称	ブルーカルサイト
鉱物種	カルサイト・方解石
硬度	3
産地	メキシコ・ペルー・ブラジル　ほか

ブルーカルサイトの特徴

カルサイトはカルシウムの語源であり、石灰を表すラテン語のcalxが由来となっています。
和名の「方解石」は、この石が3方向に完全な形で割れる性質からきているのですが、「3方向で完全な形で割れる」と、きれいに長方形の小箱のようになります。
通常のカルサイトは透明、又は半透明で乳白色です。
ブルーカルサイトのブルーは二種類あり、「半透明のブルー」と柔らかな「ミルキーブルー」とあります。
基本的にはミルキーブルーの石の方が多いのですが、乳青色だったり、青と白が混ざり合ったマーブル模様だったり、石の個性は様々です。透明な石も、半透明の石も、どちらも穏やかな美しさがあります。
大きな美しい結晶が出ることも多い石ですが、硬度が低いために宝飾品にはあまり向きません。
けれども硬度の低さを利用して、科学館や博物館などのワークショップで彫刻や勾玉つくりなどに活用されています。

面白い性質の「ダブリング」

二重に見えることを「ダブって見える」と言いますよね。その元の言葉「ダブリング」の性質、実はカルサイトが持っています。新聞などの上に透明度の高いカルサイトを置いて見ると、面白いことに文字が二重に見えるんですよ。
これは光がカルサイトを通過するときに「真っ直ぐ進む光」と「曲がる光」の2つに分かれる「複屈折」が起こるためです。
カルサイトの原石は、四角い小箱の形をした見た目も可愛らしく、複屈折を分かりやすく説明するのにうってつけの鉱物です。
科学館のショップなどでも販売され、子供たちに人気のある石でもあります。
ブルーカルサイトは7月11日の誕生日石です。