パイライト

パイライトの基本情報

名称	パイライト
鉱物種	パイライト・黄鉄鉱（おうてっこう）
硬度	6-6.5
産地	スペイン・中国・ベルー　ほか

パイライトの特徴

パイライトは鉄と硫黄が結合した硫化鉱物です。パイライトはほとんどの金属鉱山で産出され、日本でも青森県、秋田県、新潟県などの鉱山で取れました。

色味はメタリックな光沢の黄金色、銀色、真鍮色など。
結晶の形状は、6面体や5角12面体、立方体が一般的で、原石の状態ですでに加工したかのようなフォルムは、地球の神秘を感じます。また面が五角形からなるサイコロ状の球体もとても美しく、「黄鉄鉱面」と呼ばれて鉱物コレクターから大変人気があります。

パイライトは古代ギリシャや古代ローマで危険や災難を退ける魔除けのお守りとして利用されていたようです。インカ帝国では巨大なパイライトを磨き、呪術用の鏡を作ったとされ、ネイティブアメリカンのメディスンマン（シャーマン）もパイライトを再生の護符に使用していました。

パイライトの名はギリシャ語で「火」を意味するパイが由来となっており、これはパイライトをハンマーなどで叩くと火花が飛び散る性質からきています。
古代には火打石としても活用され、15世紀に発明された火打石式の銃「ホイールロック」は、撃鉄部分にパイライトを使っていました。

金と間違えられたパイライト

金属光沢のあるパイライトは、しばしば黄金と間違われました。そのため、フールズゴールド（愚か者の金）という、なんとも不名誉な別名があります。金よりも重量は軽く、硬さでは金よりはるかに固い鉱物です。
日本では「愚か者の金」ではなく「金運を呼ぶ石」として愛されています。
パイライトは4月1日の誕生日石であり、パイライトの原石は12月6日の誕生日石です。