ホワイトムーンストーン

ホワイトムーンストーンの基本情報

名称	ホワイトムーンストーン
鉱物種	正長石・オーソクレース
硬度	6
産地	スリランカ、インド、タンザニア

ホワイトムーンストーンの特徴

鉱物的にはフェルスパー・長石（ちょうせき）の一種です。フェルスパーは地球上でもっとも多く存在している鉱物であり、ほとんどの岩石に含まれます。

フェルスパーの中でもホワイトムーンストーンは、正長石（オーソクレース）と曹長石（アルバイト）の層がパイ生地のように薄く重なっている構造をしています。その構造に光が当たると「光の干渉」という現象(シラー効果)が起き、反射された光がさまざまな色に変化して目に飛び込んできます。
これにより、石の表面に地色とは違う色の光が浮かんで見えるのです。

月に捧げる恋の祈り

光が中から浮かび上がるような、神秘的な光沢を持つムーンストーン。
まるで夜空に浮かぶ月を写し取ったような光は、月の満ち欠けに呼応して輝いているのだと信じられていました。
古代インドでは「聖なる石」として聖職者が身に着ける石とされていました。そして恋愛成就できる「恋人たちの石」とされていました。
インドでのユニークなおまじないを紹介します。それは満月の夜、恋人たちがムーンストーンを口に含んだ状態で祈りを捧げると、願いが叶うというもの。
更にはムーンストーンを持てばあらゆる幸運を手に入れることが出来ると信じられていました。そのためムーンストーンを扱う時はインドでは神聖な色とされる黄色の布で包んでいたようです。

他にも様々な地域でムーンストーンは恋愛のお守りとして愛されています。
中世ヨーロッパでは、恋人たちが互いにムーンストーンを贈り、愛を深めるという風習もありました。

6月の誕生石であり5月24日の誕生日石です。