地球が創り出した宝石たちは、見ているだけでとっても幸せな気持ちになりますよね。

時として私たちの感性や想像力を豊かにしてくれる宝石は、物語の主軸になることも。

このシリーズでは作中に宝石が登場する書籍をいくつか紹介します。

ここで紹介した書籍が、今後あなたの「お気に入りの本」になる作品があったら嬉しいです。

こんな人にオススメ!

  • 笑えるヒューマンドラマが好みの方
  • 宝石の知識と同時にストーリーも楽しみたい

七つ屋志のぶの宝石匣

(著)二ノ宮知子(講談社)

どんな物語?

こちらは大ヒットした『のだめカンタービレ』を生んだ二ノ宮知子さんの作品。

東京下町の老舗・質屋を舞台に、石のオーラが見える質屋の娘・志のぶ(しのぶ)とイケメン宝石外商・顕(あき)の凸凹コンビが、次々と持ち込まれる美しい宝石と面白い揉め事を解決していくドタバタ人情コメディです。

こちらは質屋の買取シーンがよく出てくるのですが、志のぶは石の気が見えるという不思議ちゃん。数百万のブルーサファイアよりも数十万のアウイナイトの方が“良い石”と判断したりと、石の価値より石の持つ気が“いい気か悪い気か”を重視します。

そこから物語が面白く発展していくのですが、実は私たちも何気なく“いい気か悪い気か”を見ていて、石の魅力を感じていると思います。そういうところでは志のぶの感性は石好きの基本かもしれませんね。

作者自身も宝石学教育機関の専門学校に通われ、宝石の知識もしっかりしています。何よりストーリーが本当に面白いので、お薦めです!

*作品に出てくる宝石*

ブルーダイア、ブルージルコン、アウイナイト、ブルーサファイア、ピンクダイア、アレキサンドライト、ガーネット

この石どんな石?

ブルーダイヤモンド

映画「タイタニック」で主人公の愛を表す石として登場したブルーダイヤモンドですが、天然のブルーダイヤモンドは一般市場に出回ることはほとんどなく、「人生で一度でも見ることができたら幸運」と言われるほど。

青の色合いによって「オーシャンブルーダイヤモンド」「スカイブルーダイヤモンド」「アイスブルーダイヤモンド」などの名前で呼ばれています。

石言葉に「永遠の幸せ」などがあるため、花嫁が青いアイテムを身に着けると幸せになれるというジンクスの「サムシングブルー」にブルーダイヤモンドを選ぶ人も多いようです。

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