画像:めいなかみゆき, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons

2023年、日本の北海道から世界をあっと言わせる新鉱物が報告されていました。

その名も「北海道石(Hokkaidoite)」🌏❄️

なんとこの石、ケイ素や金属ではなく「炭素と水素」だけでできた、有機物の結晶なのです🧪

つぶやき
スタッフ

Hokkaidoと名の付く石があるんですか!?

どんな石なの?🔬

画像デビッド病院, CC BY 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/4.0>, via Wikimedia Commons

Information

鉱物の世界のほとんどは無機物(金属やケイ素など)でできていますが、北海道石は多環芳香族炭化水素(PAH)の一種benzo[ghi]perylene(C₂₂H₁₂)という有機化合物の天然結晶です。有機物が自然に結晶化して正式な「鉱物」として認められた、世界的にも極めて珍しい例です。

産地北海道の鹿追町(然別湖周辺)や愛別町など
できる仕組み大昔の植物などの有機物が、火山の地熱や温泉(熱水)で分解され、熱水に運ばれてオパールなどの隙間で冷やされて結晶化したと考えられています♨️🌿
光る個性淡い黄色の樹枝状の微小な結晶で、ブラックライト(紫外線)を当てると鮮やかな黄緑色の美しい蛍光を放ちます💡✨

くわしい写真はこちらのリンクから📸

相模中央化学研究所(公式プレスリリース) 発見主導機関による公式発表です。自然光下の淡黄色結晶と紫外線照射時の鮮やかな黄緑色蛍光の写真が掲載されています。
https://www.sc.u-tokai.ac.jp/archives/787

どのように発見されたの?🔍️

相模中央化学研究所の田中亮吏氏を中心とする研究グループ(東海大学、大阪大学、九州大学など)によって発見・記載され、2023年に国際鉱物学連合(IMA)から正式に新種として承認されました。日本で初めて確認された多環芳香族炭化水素の鉱物でもあります🇯🇵👏

どんな所がおもしろいの?

「石」と聞くと、多くの人は硬い無機質の岩石や金属をイメージします。 しかし北海道石は、かつて生きていた植物などの有機物が、地球の熱水活動と出会って生まれた結晶です。

ジュエリーのような大きなサイズや透明度はありませんが、「生命由来の有機物も、条件さえ揃えば鉱物になる」という事実は、鉱物の定義そのものを広げる大きなロマンを秘めています💎🌱

つぶやき
スタッフ

有機物でも、場合によっては、結晶となって鉱物になって光り輝ける未来があるんですね✨️