作業終了まであと10分——その奇跡は、イスラエル北部の遺跡で起きました。

2026年6月1日、コラジム国立公園で行われていた教育発掘イベントの最終日。小学校6年生のアロン・ホルウィッツさん(12歳)が足元を掘っていたところ、土の中から青く丸い輝きが現れました。

彼が手に取ったのは、約1,500年もの間、地面の中で静かに眠り続けていた本物の古代の宝石でした。

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スタッフ

アロン君よくやった!👏

コラジム国立公園
レヴ・ツィンブラー, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

発見された青い石「ニコロ」とは?

掘り出された石の正体は、専門家によって「ニコロ(Nicolo)」と呼ばれるメノウ(アゲート)の一種であることが特定されました。

ニコロの特徴と魅力

🔷 ミステリアスな青色

ニコロは、黒に近い濃紺の層と白い層が重なった天然石です。表面をカットすると白い層が透け、濃紺と混ざり合って美しい青みがかった光沢を放ちます。

👑 富とステータスの象徴

今から約1,500年前のローマ時代、ニコロは富裕層や高い地位にある人々だけに許された特別な宝石でした。当時は、手紙や書類に蝋(ろう)を垂らして自分の紋章を押す「印章指輪(サインリング)」や、豪華なジュエリーとして広く愛用用されていました。

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スタッフ

アロン君が発見したものとは異なりますが、ニコロの写真がありましたので掲載します👇️

作品タイトル:ニコロのインタリオ:立つ二人の人物像」
所蔵: メトロポリタン美術館
ライセンス: CC0 1.0 Universal Public Domain Dedication
via Wikimedia Commons
Success

↑この画像は、古代ローマ時代(2世紀〜3世紀頃)に作られた「ニコロ(Nicolo)」と呼ばれる宝石(オニキスの一種)を用いたインタグリオ(沈み彫りのカメオ/彫刻宝石)の写真です。

タイトル: Nicolo intaglio: Two standing figures(二つの立像が彫られたニコロのインタグリオ)
制作年代: 2世紀〜3世紀頃(古代ローマ時代)
分類: 彫刻・宝石(Gems / Intaglio)
素材・技法: ニコロ( Nicolo:青みがかった白い層を持つオニキスの一種)に彫刻
サイズ: 約 1.6 × 1.3 × 0.6 cm
所蔵: メトロポリタン美術館(ギリシャ・ローマ美術部門)

1,500年の時を超えて現代とつながる瞬間

今回宝石が見つかったコラジム遺跡は、新約聖書にも登場する古代の村です。当時、この地域に豊かな文化と交易が存在していたことを物語る貴重な発見となりました。

調査を担当した考古学者は、今回の発見についてこう語ります。

考古学者

ジュエリーに使われるような宝石が見つかるのは非常に珍しいことです。アロン君が1,500年前の誰かの持ち物に直接触れた瞬間、歴史は本の中の知識から『自分とつながる体験』へと変わりました

アロン君

希少なものだとわかってとても嬉しかった。家族や友達にもたくさん褒めてもらった✨️

と嬉しさを語っています。

宝石が現代に伝えるメッセージ

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スタッフ

このニコロを指輪に仕立て、身につけていた古代人はどんな人物だったのかな?
なぜこの場所に石を残すことになったのか?

詳しいストーリーは謎に包まれています。

しかし、人間は去っても宝石は残りました。1,500年もの時を経て12歳の少年の手によって光のもとへ戻ってきたこの石は、「かつてここに人が生きていた」という確かな証を今に伝えています。