それぞれの月には「誕生石」というものがあり、自分の生まれた月の石を身に着けると幸せが訪れるといわれています。

誕生石は旧約聖書などに記載されている12の石をルーツとしているほか、その地になじみある石が選ばれたりと、各国で少しずつ違いがあります。

今回は7月の誕生石を見てみましょう!

【7月】国によって違う誕生石

日本ルビー
スフェーン
アメリカルビー
カーネリアン
イギリスルビー
カーネリアン
フランスカーネリアン

7月の誕生石として ルビースフェーン が選ばれている理由は、それぞれ歴史的背景と宝石としての希少性・象徴性に基づいています。

ルビー

ルビー

名称ルビー・紅玉
鉱物種コランダム・鋼玉
硬度
産地ミャンマー、スリランカ、タイ ほか

ルビーはダイヤモンドに次ぐ硬度を持つコランダム(鋼玉)の鉱物になります。

色が豊富なコランダムですが、「ルビー」と名付けていいのは赤のみとされ、その他の色は全てサファイアとなります。

ルビーのカラーは主に3種類。

最高品質とされる鮮やかな深紅の「ピジョンブラッド(鳩の血)」。

重厚感がある落ち着いた赤色の「ビーフブラッド(牛の血)」。

ルビーの中でも特に明るい「チェリーピンク」。

“強さと情熱を与える石”という意味が強く、7月生まれの守護石に自然と定着していきました。

ルビーの赤色は古代インド〜中世ヨーロッパまで、太陽、血(生命力)、勇気、愛と情熱などを象徴すると考えられていました。

真夏=太陽が最も強い季節である7月にふさわしい石として扱われた事も理由の一つです。

石言葉

情熱的な愛・仁愛・威厳・独立

スフェーン

スフェーン

名称スフェーン
鉱物種チナタイト・チタン石・楔石(くさびいし)
硬度5-5.5
産地ブラジル・マダガスカル・パキスタン など

2021年12月にスフェーンは新たに7月の誕生石に追加されました。

スフェーンを新種の鉱物として初めて認識した自然哲学者の誕生月であることと、スフェーンの輝きが日本の夏の森のような色合いを持つため、7月になりました。

宝石名では「スフェーン」と呼び、鉱物名では「チタナイト」と呼び分けられています。

本来なら無色透明ですが、微量に含まれる鉄などの成分によって黄色・緑・茶色などが多く流通しています。そのほかにも黒・ピンク・赤・青などと、カラーバリエーションはとても豊富。

スフェーンの名は、結晶がV字にとがった道具である「楔(くさび)」に似ているため、ギリシャ語の楔(スフェノス)が由来となっています。

スフェーンの最大の特徴は、ダイヤモンドよりも高い光の分散(ディスパーション)。

分散とは、白色光がプリズムを通過するときに七色に分かれる現象のことを言います。

つまり光が入ったときどれだけ虹色にきらめくかということです。この分散が強いことをファイア(虹色の輝き)といいます。

石言葉

純粋・永久不変・成功・幸運・富・目標達成