黒色珪質頁岩(那智黒)の基本情報

名称那智黒石
鉱物種黒色珪質頁岩
硬度5.5-6.5
産地三重県熊野市神川町

黒色珪質頁岩(那智黒)の特徴

那智黒石は、新第三紀中新世の熊野層群から採取される粘板岩です。

多量の炭素を含んだ水性粘板岩(堆積岩)が噴出した溶岩と接触したために、不透明で黒い硅質頁岩が形成されました。

0.1ミクロンと粒子が細かいので那智黒石は磨けば磨くほどに、美しい艶が出ます。

那智黒石は神上石(こうのうえいし)・神渓石(しんけいせき)・烏翠石(うすいせき)などの別名もあります。

平安時代の頃より硯(すずり)の材料として伝統的に使用されており、緻密な石質と適度な硬度を持つ那智硯は、きめ細かく滑らかなため、出来た墨は滑らかで文人墨客に喜ばれています。

他にも囲碁の碁石に用いられ、日本の碁石の「黒」は、ほぼ那智黒石で生産されています。

近年ではパワーストーンとして、ブレスレットやネックレスに使用されることも。

導きの石

艶のある漆黒の那智黒石は、「八咫烏(やたがらす)」の象徴とされています。

八咫烏は初代天皇である神武天皇が東征で道に迷ったり苦難に見舞われた際、重要な役割をしたという神獣です。特殊な霊力を持つとされ、導きの神様、交通安全の神様として敬われています。

八咫烏以外にも、那智黒石は様々な伝説や信仰があります。例えば、那智の滝から流れ出した龍神の涙、という説や、那智黒石を持つと幸運や健康的になれるというものです。そういった言い伝えから、熊野詣でをした巡礼者たちは、長旅の記念と御守りとして持ち帰ったそうです。また、海上安全・航海の成功を祈願するため船に積んだり、海岸に埋めたりする風習がありました。

黒色珪質頁岩(那智黒)の石言葉

  • 導き
  • 成功
  • 航海祈願
  • 現状打破
  • 旅のお守り
  • トラブル回避

こんな人におすすめ!

  • 決断力がほしい
  • 試験や試合でいい結果を出したい
  • 交通安全の御守りが欲しい
  • 進むべき道が分からない
  • トラブルを回避したい

相性の良い石

那智黒石✕翡翠…御守り

那智黒石✕カーネリアン…目標達成

那智黒石✕シトリン…金運アップ

那智黒石✕サファイア…ビジネス運アップ

黒色珪質頁岩(那智黒)の浄化・お手入れ方法

欠けやすいので強い衝撃を与えない様にご注意くださいね。

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