ピクチャージャスパー

ピクチャージャスパーの基本情報

名称	ジャスパー・碧玉(へきぎょく)
鉱物種	クォーツ
硬度	7
産地	南アフリカ・ロシア　ほか

ピクチャージャスパーの特徴

ジャスパーはカルセドニー・アゲートと同じ石英系のグループです。半透明のカルセドニーやアゲートに対し、ジャスパーは不透明で不純物を20％以上含んだものを指します。

ブラウンやアイボリー、グレーなどの優しいアースカラーが特徴のピクチャージャスパー。自然が創り出した鉱物であるのにもかかわらず、浮き出た模様は惑星ジュピターのよう。他にも森の中の樹木を連想させる模様だったり、掌のジャスパーに果てしない大地を感じたり。
ゲーサイトやクレー粘土などといった様々な不純物が入ることで、二つとない模様になるのは、まさにピクチャージャスパーの名にふさわしいアーティスティックな鉱物です。画家のピカソの名をとって、ピカソジャスパーと呼ばれることもあります。

世界中で愛されたジャスパー

ジャスパーの名は、古代フランス語で「島のある石」を意味する「jaspre」やラテン語で「斑点のある石」という意味の「jaspidem」、ギリシャ語の「jaspis」が由来とされています。他にもペルシャ語やアラビア語、ヘブライ語、ギリシャ語などの文献でもジャスパーの事を表す言葉があるほど、古来より世界中でジャスパーは親しまれています。

それは日本でも例外ではなく、「碧玉」と呼ばれて親しまれてきました。
弥生時代ではすでに管玉や勾玉に加工され、装身具として人々を飾っていました。
奈良県の曽我遺跡は、5世紀後半～6世紀前半まで、玉造りが盛んな地域であったと考えられており、碧玉など多くの鉱物が玉に加工されていたといわれています。

ピクチャージャスパーは3月5日・3月23日の誕生日石です。