オーシャンジャスパー（スネークジャスパー）

オーシャンジャスパーの基本情報

名称	オーシャンジャスパー（スネークジャスパー）
鉱物種	クォーツ
硬度	7
産地	マダガスカル

オーシャンジャスパーの特徴

ジャスパーはカルセドニー・アゲートと同じ石英系のグループですが、半透明のカルセドニーやアゲートに対し、ジャスパーは不透明で不純物を20％以上含んだものを指します。

オーシャンジャスパーは2000年になってから採掘された、まだ新しい鉱物です。
落ち着いたアースカラーのベージュ・ブラウンやグリーンといったベースに、斑点や放射状に広がった結晶が模様となっているのが特徴です。地元では「スネークジャスパー」と呼ばれていますが、模様の様子からオビキュラージャスパー(球形ジャスパー)の別名もあります。
またオーシャンジャスパーにはドゥルージー状(小さな結晶粒の集合)の水晶を伴ったり、ジオード(晶洞)があったりするのも特徴です。
ある石は光を当てるとドゥルージー状の水晶がキラキラと煌めいたり、また別の石では小さな穴をルーペで覗けば、秘密の部屋に水晶が眠っていたり。他にも微量成分によって鮮やかなオレンジ色の斑点模様の浮かぶものなど、自然が創り出した唯一無二のオリジナルデザインばかり！

オーシャンジャスパーはマダガスカル北部にあるサンゴ礁付近の鉱山にて、引き潮のときにしか採掘することができません。そんな地域も時間も限定されているので、機械類は使えず手作業になるので一度に採れる量が限られます。
それだけでも希少価値が高いのですが、オーシャンジャスパーの主要採掘場所が国立公園に指定されたので、今後さらに入手困難なレアストーンとなりそうです。

身に着けたい石

ジャスパーはカボションカット(ドーム状)に研磨すると、陶器に似た光沢が美しく、模様も映えます。
古くは旧石器時代より装飾品に使われていたジャスパーですが、加工技術が進むとヨーロッパではカメオやインタリオ(沈み彫り)などに用いられてきました。アクセサリーの他にも花瓶など調度品にも加工されてきました。
現在では、ヘンプコード(麻紐)で編まれたアクセサリーなども人気ですね。

オーシャンジャスパーは3月12日の誕生日石です。