グリーンスピネル

グリーンスピネルの基本情報

名称	グリーンスピネル
鉱物種	尖晶石（せんしょうせき）
硬度	7.5-8
産地	ミャンマー・スリランカ

グリーンスピネルの特徴

スピネルは21種類の化学組成が異なる鉱物郡の総称です。
主要化学成分の酸化マグネシウムアルミニウムには発色する要因がありませんが、酸化マグネシウムアルミニウムに鉄・マンガン・マンガンなどの微量成分が含まれることで、赤・青・緑・黄色・黒など豊富な発色が生まれます。
スピネルはルビーやサファイアと同じ場所で産出され、見た目も似ているために18世紀まではルビーなどと同じ「コランダム」として流通していました。
大英帝国の戴冠式用の王冠にはめ込まれている140カラットの大きさを誇る「黒太子のルビー」が、実はレッドスピネルだったのは有名な話です。

原石は先端が鋭くとがった正八面体であることから、ラテン語で「小さな刺」を意味する「スピネッラ」が名のゆえんとなっています。

グリーンスピネルには、青みがかかったものと黄みがかったものがあります。
比較的多く産出するのは青みの強いグリーンスピネルですが、黄みがかったオリーブグリーンの色の石は非常に珍しいとされています。
またインクルージョン（内包物）を持つ石も多く、一本の光の筋が表れるシャトヤンシー効果（猫目効果）や、青色から桃色にカラーチェンジするスピネルなどもあります。

ブラックライトで遊ぼう

グリーンスピネルは、ブラックライトを当てると光るという性質があるそうです。
なぜ光るのかというと、蛍光物質がグリーンスピネルに含まれているからです。
蛍光物質とは、ある波長の光を吸収すると、それとは違う波長の光を放出する性質のこと。
実は紫外線をあてると蛍光する鉱物はグリーンスピネル以外にも多数あります。
ブラックライトは手軽に入手出来るので、どんな石が光るのか調べるのも楽しいですね。

グリーンスピネルは4月17日の誕生日石です。