レモンクォーツ

レモンクォーツの基本情報

名称	レモンクォーツ・レモン水晶・硫黄水晶
鉱物種	クォーツ・石英
硬度	７
産地	中国・アメリカ・ブラジル　ほか

レモンクォーツの特徴

レモンクォーツは流通名であり、本来の名は「サルファーインクォーツ」といいます。
サルファーとは「硫黄」のことで、クォーツに硫黄がインクルージョンとして含まれることで、黄色く見えています。

元素鉱物のひとつである硫黄は、温泉成分として有名ですね。
硫黄は目の覚めるような鮮やかな黄色なのですが、硬度1.5～2.5と、爪でも欠けるほど脆い鉱物なので、硫黄が加工されることはほとんどありません。クォーツに含まれることで私たちも楽しむことができてラッキーですね！
レモンクォーツには面白い特徴があり、擦ると硫黄の香りがするそうです。

しかし天然石のレモンクォーツは入手困難で希少性が高く、今流通しているレモンクォーツはスモーキークォーツなどに加熱と放射線処理を繰り返して黄色に変化させたものがほとんどとなっています。

レモンクォーツの中には、肉眼で確認できるインクルージョンが含まれるものもあるようです。レモンクォーツはレモン果汁のように薄黄色に白濁したものや、琥珀糖のような色合いのものが多いですが、インクルージョンは透明感のあるレモンクォーツに見られるようです。

シトリンとの違い

レモンクォーツとシトリンは、どちらも黄色いクォーツで非常に似ています。
そんな２つの違いは黄色の発色原因にあります。
レモンクォーツの黄色い発色は硫黄の含有からきていますが、シトリンは鉄分の含有によって黄色に発色しています。
成分の違いは色味も左右され、シトリンはゴールド～褐色に近い黄色をしていますが、レモンクォーツは搾りたてのレモン果汁に似た爽やかな黄色に発色しています。
4月11日の誕生日石です。