ベスビアナイト

ベスビアナイトの基本情報

名称	ベスビアナイト（アイドクレース）
鉱物種	ベスビアナイト・ベスブ石
硬度	6-7
産地	ロシア・アメリカ

ベスビアナイトの特徴

1795年にイタリアのベスビア火山で発見されたべスビアナイトは石灰岩の接触体であるスカルンから産出される代表的な鉱物になります。

しかしペリドットなどの他の石と間違われることが多かったため、特に透明感の強い宝石質のものは、「ベズビアナイト」と呼ばれる前に使用されていた名の、ギリシャ語の「アイドスeidos（見かけ）」と「クレイシスkrasis（混ざりあう）」を組み合わせた「Idocrase」の名前が主流になっているようです。

アイドクレースが見つかる岩石はガーネットも共に採石されることが多く、原石の状態では鉱物の区別がつかないほど似ています。日本でも採掘することができ、神奈川県では県指定天然記念物として登録されています。

色によって名前が変わる

優しい緑や褐色系に発色することが多いですが、微量成分の複合具合などで色の変化があり、緑や褐色の発色は鉄やチタンを含み、これにクロムが含まれることで鮮やかな緑になり、マンガンが含まれるとピンクに。
他にも黄緑・黄・青・赤・紫・白・無色などなど様々な色があります。
これらすべてアイドクレースというわけではなく、色により異なる名前で呼ばれることもあります。

例えば、「クサンサイト(ザンサイト)」は黄色～黄緑に発色するもの。青みが強い緑色は
「シプリン」と呼ばれ、「カリフォルナイト」と呼ばれるものはヒスイによく似た色合いと質感を持っています。

他にも深い緑色を「ウィルアイト」、ピンク～赤は「マンガンベスビアナイト」とも言い、その他のまだまだ知られていない変種も多くあるようです。

5月6日の誕生日石です。