シリマナイト

シリマナイトの基本情報

名称	シリマナイト
鉱物種	シリマナイト・珪線石（けいせんせき）
硬度	6.5-7.5
産地	スリランカ・ミャンマー・ブラジル

シリマナイトの特徴

アメリカの鉱物学者ベンジャミン・シリマンの名にちなみ命名されたシリマナイトは、1824年、アメリカ・コネチカット州で発見されました。
シリマナイトはケイ酸アルミニウムを主成分としたケイ酸塩鉱物であり、同成分で結晶構造が違う「同質違像」の鉱物としてカイヤナイトとアンダリュサイトがあげられます。

高温に強い性質のため、宝石に満たないものは不燃材や断熱材、車のスパークプラグなど工業用に使用され、それ程珍しくない石ですが、宝石品質のものは希少です。

またシリマナイトは、透明な柱状結晶のものと不透明な繊維(ファイバー)状結晶で生成するものがあり、繊維状結晶のものは、「ファイブロライト（フィブロライト）」とも呼ばれます。
ファイブロライトは内包物が多いことから、キャッツアイ効果がでやすくなっています。

さわやかなレアストーン

シリマナイトは、本質的には無色ですが微量元素の含有により、ブルー、ブラウン、グリーン、グレー、イエロー、褐色、バイオレットなどに発色します。
全般的に淡く優しい色合いのものが多いです。
その中でも透明度の高いバイオレットのものは特に人気が高いようです。

シリマナイトは強い多色性をもち、見る角度によって、さわやかなイエローグリーンやディープグリーン、ブルーなどが現れます。　　　

カラーバリエーションが多く、キャッツアイ効果や多色性などたくさんの魅力がある石ですが、産出量が少なく加工の過程で半数が割れてしまうといった弱点があります。
まだまだ流通量も知名度も低いレアストーンなので、入手出来たらとても喜ばしいことですね。
シリマナイト自体を表す誕生日はありませんが、シリマナイトキャッツアイは4月30日の誕生日石です。