アレキサンドライト

アレキサンドライトの基本情報

名称	アレキサンドライト
鉱物種	クリソベリル・金緑石
硬度	8.5
産地	ロシア・ブラジル・スリランカ　ほか

アレキサンドライトの特徴

ロシア帝国のウラル山脈にあるエメラルド鉱山から発見されたアレキサンドライトは、含有するクロムイオンによって太陽光や蛍光灯の下ではブルーやグリーン、ろうそくや発熱電灯ではレッド系の色味に変化します。

この性質は「変色効果」と呼び、アレキサンドライトの最大の特徴になります。
ロシアで初めて採掘された際、緑に光っていたことから和名が金緑石（きんりょくせき）となりました。

発見されてからロシア皇帝ニコライ1世に献上されました。偶然にも献上された日が皇太子アレクサンドル2世の12歳の誕生日であったことから「アレキサンドライト」と名付けられ、ロシアでは「皇帝の宝石」とも呼ばれています。

昼のエメラルド・夜のルビー

アレキサンドライトは、太陽や蛍光灯などの寒色系の光に照らされることで青緑色に見えるため、その状態を「昼のエメラルド」と呼び、ロウソクや白熱灯などの暖色系の光の下では赤色に変化するので「夜のルビー」とも呼ばれます。

太陽光で見せる「昼のエメラルド」のカラーは青緑色ですが、青が強いか緑が強いかは石によって変わります。しかしどれも奥行きを感じさせる深みのある色となり、澄んだ美しさは、知的で気品ある表情を見せてくれます。
夜の室内ライトで見せる「夜のルビー」は赤紫色に変化。熟成されたワインのような力強い赤色から、若々しいチェリーピンクなど、石の個性はさまざま。
情熱を感じさせる濃い赤は、妖艶で大人の色香を感じさせ、チェリーピンクの色味では気品もありつつ、可愛らしい印象になります。

6月の誕生石であり、6月5日の誕生日石です。