トパーズ

トパーズの基本情報

名称	トパーズ
鉱物種	トパーズ・黄玉
硬度	８
産地	ブラジル・パキスタン・マダガスカル　ほか

トパーズの特徴

トパーズの名の由来は諸説あります。

トパーズの光沢や、光の分散が良い所から、サンスクリット語の「火」が由来の説や、霧が常に発生して到達が非常に困難な紅海の島「トパゾス」（ギリシャ語で意味は、探し求める）に因む説があります。輝く石を求めて、危険な航海をしたのでしょうね。

トパーズは光の分散率が高いため、角度や見る位置を変えることで見える色が変わる性質を持っています。比較的インクルージョンが少なく、きれいな柱状の結晶のものが見つかりやすい鉱物です。

レモンの香りはトパーズ色

トパーズを語る上で外せないのが明治から昭和にかけて活躍した詩人・高村光太郎の詩集『智恵子抄』。その中の「レモン哀歌」では病床の智恵子がレモンをかじったときに、レモンの爽やかな香りが部屋広がった様子を「トパァズ色の香りが立つ」と表現され、儚くも美しい存在感を放っています。

上記のようにトパーズは黄金色のイメージがありますが、トパーズには様々なカラーが存在します。
天然で産出されるトパーズは、黄色、ダイヤモンドに似た無色透明な物や、薄茶色、ピンク色や淡いオレンジ色などがあり、加工されたものを含めると更に多くの色があります。

人気のあるブルートパーズは、無色透明なトパーズに処理加工されている場合が殆どで、美しい輝きの割には比較的気軽に楽しめる価格帯です。

結婚16周年の日は「黄玉婚（トパーズ婚）式」と呼ばれています。お互いに「君はインペリアルトパーズのイメージだね」「あなたはロンドンブルートパーズが似合うわ」なんて、夫婦で色違いのトパーズを贈りあうのも楽しそうですね。

トパーズは11月の誕生石です。