レッドジャスパー

レッドジャスパーの基本情報

名称	レッドジャスパー・赤碧玉（せきへきぎょく）
鉱物種	クォーツ
硬度	7
産地	インド・ベネズエラ　ほか

レッドジャスパーの特徴

ジャスパーはカルセドニー・アゲートとともに石英系のグループですが、カルセドニー・アゲートは半透明であるのに対し、ジャスパーは不透明で不純物を20％以上含んだものを指します。
レッドジャスパーはへマタイトを含む赤色の鉱物で、一般的にジャスパーといえばレッドジャスパーを表します。
レッドジャスパーの赤は深紅というより赤褐色や朱色といった少し茶色がかった落ち着いた色をしています。黒や茶色の網目状や、ひび割れのような模様が入ったものなどがあります。

古来より多くの地域で崇められてきたレッドジャスパーは、血液を連想させる赤色ということで、活力をアップさせ病気の治癒にも役立つ石として用いられていました。
1200年代に発行されたマグヌス著「鉱物書」に、「身に着けると太陽エネルギーと共鳴できる石」として、神聖視されていたことが記されています。

佐渡の赤玉石

日本においてレッドジャスパーは、佐渡赤玉石とも呼ばれています。
名前からして佐渡の特産品のように思えますが、実は新潟県佐渡市をはじめ北海道や静岡県、富山県など各地で採取されています。
佐渡赤玉石は、磨き上げたときの光沢や鮮やかな赤、独特の風合いもあって鑑賞石・銘石として高い人気を誇っていますが、それと同時に高い価値を持つ石でもあります。
もちろん多くの鑑賞石・銘石がそうであるように、大きさや形状、状態によって価値は大きく左右されます。

他にも青森県の津軽が産地の「錦石」も、古くから有名なレッドジャスパーです。
錦石は磨くと赤、黄、緑の美しい模様と多彩な色彩が浮かび、「錦のように美しい」という意味で名付けられました。
レッドジャスパーは2月9日・3月18日・6月29日の誕生石です。