イエローアベンチュリン

イエローアベンチュリンの基本情報

名称	イエローアベンチュリン
鉱物種	クォーツ
硬度	７
産地	アメリカ・インド・ジンバブエ　ほか

イエローアベンチュリンの特徴

一般的にアベンチュリンというと「グリーンアベンチュリン」を指します。
しかし「アベンチュリン」は石自体の呼び名ではなく、「アベンチュレッセンス効果」という光学反応を持つで、本来はインクルージョンの雲母や赤鉄鉱などの小片が光に反射しキラキラと輝くクォーツシスト(結晶片岩)のことです。

インクルージョンのカラーによって、褐色・赤褐色・黄色・緑・青緑色などの色がありす
が、イエローアベンチュリンは他のカラーに比べると希少です。
色合いはレモン果汁のような薄い黄色から、オレンジに近いような濃い黄色のものまであります。　
アベチュリンは半透明で内部のインクルージョンを楽しむ石なので、ドーム状の形をしたカボションカットや原石の形を活かして研磨したタンブルにすることが多いです。

語源は職人の偶然から

「アベンチュリン」の語源は、イタリア語で「偶然に」を意味する「アベンチュラ）」からきています。

イタリアの水の都・ヴェネツィアでは、古くからガラス工芸が有名な街でした。ここで生産されるガラスは「ヴェネツィアンガラス」と呼ばれ愛されています。
ここヴェネツィアで、とあるガラス職人が作業中に溶けたガラスの中に、銅の破片を落としてしまいました。厚く熱されたガラスの中に入った銅は溶け切らず、細かく分解されました。ガラスが冷えて固まった時、銅の小片が美しく煌めいていました。

こうしてできたガラスは「アベンチュリンガラス」と命名され、鉱物のアベチュリンはこのガラスと同じようなインクルージョンを持つことから、「アベンチュリン」の名前がつけられたのです。

イエローアベンチュリンの指定誕生日はありませんが、アベンチュリンは5月の誕生石です。