さあ!今回も宝石業界における7つ道具をお教えしますよ!
今回の道具は……宝石スコップ!!
皆さん、宝石スコップってみたことありますか?
ガーデニングや畑仕事で使うあれとは違いますよ。
ちなみに「スコップ」は東日本では大型→スコップ、小型で片手で使う→シャベルと言います。けれど西日本では大型→シャベル、小型→スコップなんです。
宝石スコップとは、小さな石粒を扱うための道具です。
小さな石粒のことを、宝石業界では「メレ」と呼んでいます。メレは小さな石粒の総称です。
メレはフランス語の「melee」のことで小さいという意味。
宝石スコップの形
宝石スコップは、形としては、スコップよりちりとりに近い形状をしています。
サイズは大・小と2種類あり、大きいものでも縦7㎝×横6cm×高さ18㎜と、手のひらにすっぽり収まる大きさ。小の方は53㎜×37㎜×16㎜と更に小ぶり。初めて見たときには、あまりの可愛いらしさに、まるで小人のお掃除道具のようだと思いました。
宝石スコップの色
スコップは金属製で、色は2色の黒とシルバー。
透明な石を選り分ける時は、黒スコップを使うと見やすいです。
シルバーのスコップは、色付きの石が見やすいです。
宝石スコップの使い心地を検証!
どんなものか分かったところで、実際の使い心地をお伝えします!
普段私が使っているものは、シルバーのスコップです。
素材はステンレス製。強度もあって指先の持つ力も安定するので、作業中曲がってしまったり石が落ちてしまうようなストレスはないです。
宝石をすくう先端は薄くなっていますが、石が傷つかないように丸みを帯びています。
では、トレー上の石を3つ選び、スコップですくってみましょう。
大・中・小とサイズの違う石を選んでみましたが、どの大きさもスムーズにすくえました。
おっと、大きな石がころころと転がりましたが、壁があるので大丈夫。
スコップをすこし傾けて宝石をすみに寄せれば、ポリチャックの袋にも簡単に入れられます。
集めたルースを小瓶に入れたり、可愛い小皿にかざってみたり。
そんな時、宝石スコップがあるととても便利です。
対象物が小さな宝石だからこそ生まれた、宝石スコップ。
専門道具の色や形状には、ちゃんと意味があるんですね。